コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 12月, 2012


hatena bookmark

3Dプリンター面白いよーこんなことができるよー、と色々作って見せている私だけれども、そもそもで立体出力に興味をもったのは「3DCG から立体出力することでキャラクターフィギュア作成ができるかもしれない」という大変わかりやすい目的からであった。
実際に自作のキャラクターを 3DCG に起こして立体出力サービスで出力してもらうことでオリジナルフィギュアを作成することができたし、それをみて「ここまでできるのか」と「こんなものか」という二面を学んだ。(関連記事)
dsc00307.jpg
それに飽き足りず、もっといろんなものを自宅でバンバン出力したくてその直後に Makerbot から CupcakeCNC(組み立てキット)を購入。大変だけれども楽しい 3Dプリンターライフを送り始めた。

さて、家庭用 3Dプリンターというと FDM(熱溶融積層造形法)であり、樹脂を溶かして1層ずつ形成していくものなので表面がでこぼこの段々になってしまう。

これをみて「フィギュアが出力できると思ったのに、これじゃ使い物にならないね」と言う人が多いが私はそうは思っていないし、それでも有効だと思って FDM式の出力機を使い続けている。
それというのも、3Dプリンターが出力するものは完成品ではないと最初から思っているからだろう。


キャラクターフィギュアの作成手順について私が認識しているPCと3Dプリンターが置き換える部位についての図である。
むしろスクラッチで自作キャラクターフィギュアを作る手順を知っているからこそ、コンピューター上の 3DCG/CAD と FDM式出力機が何を置き換えるのかが見えているといったところだろうか。
完成品がぽんと出てくると思っているとがっかりするところだけれども、手で作ると熟練を要す難しい形状をコンピューターのアシストでだいたいの形にできるということで途中の部品製作をデジタル化できると考えるとこれでも十分ありがたい存在ではないだろうか。
まあそういう意味で工作機械というより「ラピッドプロトタイピング装置」という方がしっくりくるのかもしれない。

さて、キャラクターフィギュア作成にとって FDM式出力機から出力されたものが形成中の仕上げ一歩手前な造形モデルとしてあとは通常手順で表面処理を行って仕上げていくことで自作のフィギュアが完成する。
しかし、その「フィギュアと同じ加工をする」といって通じる人であれば良いのだけれども、そうではなくどうしたら良いのだろうと迷っている人も多いらしい事がわかってきた。
アクリルパテとポリパテとエポキシパテと光硬化パテの違いと使いどころがわかり、場面に応じて #180 から #1000 のヤスリでどれを使うべきかがパッとイメージできる人ならば問題はないところだろう。しかし、そういった経験が無い人には何を使って仕上げていくのかという指標が必要な様だ。

私も造形作業については中級よりも初心者に近い位置にいるけれどもそれでも両方をみている立場として FDM式出力後の表面処理について実験してみた結果を記すことにする。
もっと良い手法があるかもしれないけれども、ひとまずこれがとっかかりになれば幸いである。

■ 基本は溶きパテ(サーフェイサー)

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袋止めクリップというジャンルの生活用品がある。
食品やお菓子の袋をパチッと挟んで乾燥を防ごうという小物だ。

これがなかなかに重宝するので、スーパーや100円ショップで見かけると良く購入している。
そして良く無くす。

しかし、こういう小物こそ家庭用3Dプリンターの出番なのではないだろうか。
実際 Thingivers を Bag Clip で検索してみるといくつかの作品がヒットする。
これをダウンロードして好きなだけ出力すれば目的は達せられるのだけれども、やはりここは自分で設計してみよう。

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