コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for the ‘かなで’ Category


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もあさんが「奏」インスパイアなMIDIコントロールターミナルの「もなか」を公開開始したもよう。
同じくもあさんが作成している、GingerのファームをUSB-MIDIに置き換えて奏っぽくした代物。V-USB(旧AVR-USB)というAVRで動くUSBスタックを利用しているので、PCとはUSBで直接つないでつなげるという優れもの。このV-USBはObjective Development社が提供していてフリーで使えるUSBスタックなのだけれども、USBベンダーIDを ObDev 社が提供していて、アマチュアでも容易にベンダーIDとデバイスIDを付けることができるといったあたりがすばらしい。通常USBデバイスを作っても、USB Implementers Forum に数十万のお金を払ってベンダーIDを取得しないとそれを配布することはできない。なのでアマチュアがUSBデバイスを作ることができても、頒布することはまず無理なのだよな。V-USB はそのベンダーID部分を ObDev 社が肩代わりしてくれている。その代わり、5個以上配布するときはデバイスIDをコマーシャルライセンスで購入してね、といったビジネスモデル。

前書きが長くなったけれども、ようするに「もなか」はUSB接続できる「奏」なのですな。便利な。
インスパイア元としては一つ作ってみるしかないだろう。といっても、Gingerは持っていないので、適当に部品を買い集めてGingerクローンを自作することにした。
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出力のピンソケットはGinger互換ではなく、奏互換で 10ピン×2 としてみたあたり。
単に部品箱に余っていたというのもあるけれども。
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裏は相変わらずこきたない。

制作自体はさほど問題はなかったのだけれども、AVR慣れしていないのもあって動くまで4日くらいかかってしまったあたり。
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20セットを用意して、4/7からひっそりと受け付けていた「奏」のキットがおかげさまを持ちまして完売となりました。
お買い上げいただいた方を始め、皆様にお礼申し上げます。
是非とも MINIprog を手に入れてPSoC開発にも足を踏み入れてみてくださいね。とPSoCの布教も忘れない。つか、AVRクローンでも作った方が受けそうだ。

そうこうしているうちに Arduino がビッグウェーブになってしまいさっぱり目立たないプロジェクトではありましたが、それでも多くの人に注視していただくことができ感謝の限り。
少量ではありましたが、個人頒布も行えて色々勉強させてもらいました。

とりあえず「奏」については追加生産の予定はありません。
現在は、もうちょっと色々に使える大きめのPSoCテストボードを設計しようかなと準備を進めているところです。まあ、この辺はまた気が向いたときにでも。


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準備を進めていた「奏」キット頒布の準備が整いましたので、申し込みフォームでの受付を開始しました。

[頒布受付特設ページ]

よろしくお願いします。


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3/25発売になった Make: 日本語版の Vol.6 が音楽系工作ということで、MIDIを扱う「奏」でちょこっと書かせてもらいました。
「奏」の写真も載っているものの、こいつはこれまでニコニコ技術部の勉強会でちらっと配ったり、M:TM02 で少量販売したりしただけで世の中に数出回ってはいない状況です。
作成した「奏」の基板はあと20枚ほど手元にあります。今回はこの残り20枚を、20セットのキットとして個人的にお譲りしたいと考えています。

これまであまり機会もなかったり部品が揃わなかったりで積極的ではなかったのですが、アマチュアが作成した手作りキットを個人売買するというのがもうちょっと行われても良いのではないかと思い、残りを頒布することにしました。
あくまで個人間売買となりますので、そのあたりに理解と信用をいただきたいと思います。
また、ネット上での各種送金、ギフト手法の実験についてもやりたいなと目論んでいます。例えば、代金分のはてなポイントで受け取るとか、Wiiのニンテンドーポイントでも可にするとか。そういった点でもノリとネタを頂けると幸いです。

と、アナウンスを出して反応を見つつ。

部品が手に入らなかったというのは本当で、これまでPSoCの29466を秋月で買っていたのですがここしばらくは「在庫切れ」状態が続いています。仕方がないので、20個程度ではちょいとお高くなるけれども、Digi-keyで買いそろえた次第。

[追記1]
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PSoC プログラミング中。地味に大変。

[追記2]
支払いに使えそうなネットサービスをまとめた。
「ネット時代の送金手段」

[追記3]
申し込みページをつくりました。
受付開始は4月7日予定です。

[追記4]
Apr.07.2009 0:00 より受付を開始しました。


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今日はNico-TECH : Takatsuki Meetingというニコニコ技術部に動画を投稿している人や、それを見ているたちの集まり。
私も適当に「かなで」を持って参加。ライトニングトークはハード、ソフトに依存しない内容をチョイスしたつもり。

さて、N:TM でもアナウンスしましたが、マイコミジャーナルの方に「かなで」紹介の記事が掲載されました。「かなで」の解説というよりは、「電子工作しようぜ」という呼びかけで終わっている感がなきにしもあらず。

そもそもで「かなで」は「なんか電子工作記事書いてよ」と言われてこのために起こしたプロジェクトだったりもします。


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アナログシンセがついてくる、大人の科学「シンセサイザークロニクル」が発売されたためマッハで購入。
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箱を空けただけでワクワクがとまりません!

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ちと螺子がひ弱で、しっかり止めようと力を入れて回したらねじ切れてしまった。涙目。
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隣に穴を空けて手持ちの螺子で適当に固定。なんとか回避。

で、冊子の中にもマイコンでMIDI制御するというのがちょろっとありましたが、こちらは当然「かなで」を使ってコントロールしたいところ。元々「かなで」は自作電子楽器のMIDIレシーバー部分として設計されているので、こういった用途が本業だったりする。
SX-150の回路を眺めていると実現可能性として 2パターンあるぽい。

(その1)
電極での演奏は、ピッチ(音の高さ)に変換される VC と、エンベロープのトリガーとなる GATE の二つの信号としてモジュールに伝えられる。
「かなで」では CN4 にこれら情報が出てきている。CN4-8 がそのままGATEで、CN4-1〜7 が7bitの値で VC となる。この 7bit をラダー抵抗によるDACで電圧に変換すればそのまま VC に流し込めるであろう。
この方式だと SX-150 の全てのファンクション(つまみ類)が使えて、MIDI音源化できる。
んが、DACで変換した VC とオシレータの精度から、MIDI信号がそのままちゃんとした音階として演奏されるわけではない。つまりチューンがめちゃくちゃになる。たぶん。
まあ、譜を演奏するのではなく、効果音をひよひよ鳴らしたい向きにはこれでも良いかも。

(その2)
「かなで」のPWMを使ってオシレータ部分までを「かなで」で済ませてしまう作戦。
SX-150 のオシレータとピッチLFOをすっ飛ばして、波形をフィルターに流し込んでしまう。
これだとアナログシンセの旨みであるLFOがまったく使えないが、エンベロープとフィルター(とレゾナンス)を「かなで」の演奏に付与することができる。
「かなで」からは CN4-8 の GATE と CN6 の PWM 、この2本を SX-150 に繋ぐ形となる。ついでにSX-150から電源をとるので 4本を配線。

てっとりばやくで(その2)を試してみた。
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詳しくはそのうち説明する。(予定)
SX-150 内部のGATEが OFF時 5V と負論理になっているので、2SC1815を使って「かなで」のGATEを適当に反転。

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なんつーか、SX-150 をフィルターとしてしか使っていないが、「かなで」の簡易音声出力にエンベロープがつくだけでもちょっと嬉しかったりする。

わざわざ「かなで」でGATE(NOTE ON/OFF)を出力しているのはこういったことをやるためなんだよと、設計方針を改めて表明。


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かなでのファームウェアを Ver1.1.0 に更新したので、ソースやHEX等々を色々掲載しておいた。

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かなでは普通に8〜16本の信号をコントロールできるので、LCDモジュールなんかも駆動できなくはない。
というわけで、基本は Hello, World! だよねと表示させてみた。

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出力するMIDI信号のピアノロール。

これを演奏してみるとちょっと面白い。
helloworld_audio.mp3


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P板.com に製造発注していたかなでのプリント基板試作が届いた。
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半田面の絵は銅箔なんだけれども、銅があまり小さな点となると製造途中で剥がれるおそれがあります、と怒られた。でもまあ、失敗したらしたでよいからとそのまま発注。こともなく完成した次第。
こういう基板製造を頼むのは始めてだったので、色々と失敗しているあたり。ホールサイズを間違って0.8欲しいところまで0.5にしてしまったり。うむむ、いかんな。
一番びっくりしたのが出力ポートのCN4とCN5の出力が逆だったこと。これは、ユニバーサル基板の試作品の方が回路図と逆だった模様。うひぃ。ファームウェアを書き換えて、信号を入れ替え。
「運用で対策」って素晴らしい言葉だよね。

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特にエラーらしいエラーもなくさっくり動作。
まあ、えらく簡単な作りだからな。

こいつをこねくり回して、また色々修正していく予定。


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というわけで、もそもそと作っていたMIDI経由コントロール基板に「かなで」という名前が付いた(というか決まった)ので電子工作記事としても公開していきます。
kanade_prot_board01.jpg

ArduinoやGainerみたいに、ある程度できあがっていてすぐに外部機器をコントロールできる基板です。
丁度MIDISenseとは逆の機能といった感じになりますな。
どうしても敷居が高いプログラミング部分を敢えて無くし、MIDIによるシーケンスでポートのON/OFFをコントロールします。MIDIシーケンサがあれば即座にコントロールできますし、音楽と同期させることができます。その代わり出力のみです。

本当は手作りMIDI音源とかやれるんじゃないかなあと思って構想していたのだけれども、フィジカルコンピューティングっぽい方向に傾倒してしまいましたとさ。

「かなで」のホームページ作りました。
https://www.fumi2kick.com/kanade/
成果はかなでページに、コミュニティはGoogle Groupの方に、そしてここはだらだらと製作記でもと考えております。