posted by rerofumi
2009/8/7 金曜日 4:13:58
もあさんが「奏」インスパイアなMIDIコントロールターミナルの「もなか」を公開開始したもよう。
同じくもあさんが作成している、GingerのファームをUSB-MIDIに置き換えて奏っぽくした代物。V-USB(旧AVR-USB)というAVRで動くUSBスタックを利用しているので、PCとはUSBで直接つないでつなげるという優れもの。このV-USBはObjective Development社が提供していてフリーで使えるUSBスタックなのだけれども、USBベンダーIDを ObDev 社が提供していて、アマチュアでも容易にベンダーIDとデバイスIDを付けることができるといったあたりがすばらしい。通常USBデバイスを作っても、USB Implementers Forum に数十万のお金を払ってベンダーIDを取得しないとそれを配布することはできない。なのでアマチュアがUSBデバイスを作ることができても、頒布することはまず無理なのだよな。V-USB はそのベンダーID部分を ObDev 社が肩代わりしてくれている。その代わり、5個以上配布するときはデバイスIDをコマーシャルライセンスで購入してね、といったビジネスモデル。
前書きが長くなったけれども、ようするに「もなか」はUSB接続できる「奏」なのですな。便利な。
インスパイア元としては一つ作ってみるしかないだろう。といっても、Gingerは持っていないので、適当に部品を買い集めてGingerクローンを自作することにした。
出力のピンソケットはGinger互換ではなく、奏互換で 10ピン×2 としてみたあたり。
単に部品箱に余っていたというのもあるけれども。
裏は相変わらずこきたない。
制作自体はさほど問題はなかったのだけれども、AVR慣れしていないのもあって動くまで4日くらいかかってしまったあたり。
最初は回路図でISPコネクタのRESETをAVRのRESETにつなぐというのを見落としていてプチはまり。考えてみりゃそうだよねえ、とか思いながら修正をする。
秋月で適当に「ATMega88おくれ」といって買ってきたけれども、今はATMega88P しかなくて、それが無印88とびみょうに違うのね。
最初はFUSEの事をすっかり忘れていて、クロックが発振していねえなぜだ!と騒いでみたり。そいやFUSE設定を忘れていたわと見てみたら、GingerのMakefileに書かれているFUSEと違っていて面食らう。
ATMega88PでのFUSE設定はこんな感じで。たいしたものではないけれども一応。
ようやくクロックも正常に 12MHz を発振していて、さてとと思ったところでUSB機器として認識されない状況に。こういう時何が原因かわかりにくいので困る。
うんうんと数日健闘していたのだけれども、結果としてこれは私の配線ミスだった。USBバスのpull-up抵抗を USB-2pin に仕込まないといけないのを 3pin の方に噛ましていたというオチ。
修正したら見事動き出す。ばんざい。
そんなこんなでうちのGingerクローン基板と「もなか」が完成。
みんなも作ってみては?
8月 7th, 2009 at 22:57:52
作成頂きありがとうございます。感動しました。私の知る範囲では「もなか」を作った人は初めてです。オフィシャルな「もなか2号」(?)です。
また、素敵な絵をありがとうございます。もなか専用の基板を起こすことがあればぜひ採用したいですね。気が向いたら未実装のモードも実装してみる予定です。
特に、ネギ振り用のサーボモードでしょうか。。
8月 10th, 2009 at 1:49:27
おお、公式二号機ですか。
V-USB は以前から興味があって、いっぺん作ってみたかったのです。もなかがでてきてちょうど良い機会だということで。
8月 25th, 2009 at 13:58:30
「もなか」の作成と関係の薄いネタになってしまいますが、
もなか2号に付けてあるアクリルカバーの角はこのブログの
beagleboardの記事にあるアクリルカバーの四隅の様に切り落として
角を取るか鑢で角を丸めておくと思わぬ怪我を防げますよ。
事実プラスチックの角で誤って手を切ってしまって痛い目にあった
ことがあるので・・・。
もなかと関係の薄いネタでスマソ。
8月 27th, 2009 at 1:57:58
おお、確かにその通りですな。角は取っておかないと。
今回はめんどくさがって丸めるのを省略しちゃってました。どうせ卓上丸鋸使ってたのだからついでにやっておけばよかった。