コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 3月, 2014


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改造に使うキーボードとして SANWA の SKB-KG3W を買ってきた。
壊しても惜しくない安価な製品である。

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このキーボードの上部はそのままで下部を自作しようという事である。

分解をしてみるとちょっと困難な事が分かった。
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安価な作りとするために、外部ケースの上部と下部それぞれをフレームとして用い、間にメンブレンシートを挟み込む構造となっていた。
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ケースの下を取り除いてしまうとメンブレンシートがたわむのでキーボードとして働かないのである。

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宅内に適当にあったアクリル板を材料にしてメンブレンシートを支えるフレームをキーボードの裏側に作成することにした。
この辺は現物を見ながら加工して行く感じで。

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しばらく格闘したのち、キーボードの上部のみでも利用する事ができるようになった。
これでキータイプができるようになったので、あとは下部のケースを好きな様に作成するだけである。


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8bit のマイコン時代はコンピューターのケースとキーボードが一体化した形状が多かった。
キーボードの箱にケーブルでディスプレイを繋いで使う様な形だ。MSX 位まで廉価型はこの形が主流だった様に思う。
なのでキーボード一体型PCというとあの時代のノスタルジーを感じるのである。

WindowsXP 以降も時たまキーボード一体型PCのリリースがニュースされてノスタルジーから「いいね!」と思っていたのだけれども、ほとんどまともに発売されなくて消えていった経緯がある。

タブレットマシン以降、ARM マシンの小型化が進み小さいのにそこそこ使える PC がいくつも出てくる様になった。
私がそういう小型PCに望むものは色々なものに内蔵してしまえることにある。
スチレンから 1/1 サイズの人型を作りPCのマザーボードを内蔵したり、マネキンの内部にPCを搭載したりといった記事を昔から時々見かける。これが進めば、1/4 とか 1/7 サイズのキャラクターフィギュア型の PC とかも作れて机の上が華やかになるかも知れない。

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スティック型 Android の普及でそんな埋め込みコンピューターというのも随分現実味を帯びてきた。
しかし、スティック型 Android はスペックが低かったり、動くアプリに制限があったりを今ひとつ利用していて面白みがないものである。

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もうひとつの選択肢としては、RaspberryPi や BeagleBoard 等の小型 Linux ボードである。フルの Linux カーネルが走るし、その上で色々実現ができる。
そういった Linux ボードの中で “pcDuino” に目をつけた。SoC と共にフラッシュメモリを搭載していて、このボードだけで OS を起動することができるので RaspberryPi より PC 的に使えるのが良いと思う。

これを使って「キーボード一体化PC」を作って見ようと思った次第。

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適当なキーボードを買ってきて、ケースを改造しこのPC基板を埋め込むという作戦。

今回はキーボードのケースを加工するだけの工作である。


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3Dプリンターというのはテーブルの上に1層ずつ形状を積み重ねていくのだが、その一番下の層はテーブルに張り付いていないといけない。経験者でないとイメージしにくいかもしれないが、この一番下の層をテーブルに貼り付けるという部分が非常に重要で難易度の高い箇所となる。
樹脂がしっかりと食いついて剥がれないようにしないと、出力中にズレたり動いたりして出力が失敗する。また、完全に固着してしまうと完成後にテーブルから剥がせなくなってしまう。
そういった事から 3Dプリンターのテーブル表面は、容易に食いつき剥がれにくいけれども最後綺麗に剥がすことのできる適度な張り付きをする事が求められる。

私が最初に手にした 3Dプリンターは CupcakeCNC だったのだけれども、これは当初 ABS のみであった。ABS を食いつかせるために当時はアクリルのステージだったのだけれども、癒着して剥がせなくなるという事から様々な研究が重ねられて温めたガラスまたはポリイミドテープ(商標名でいうとカプトンテープ)を用いるのが良いとされた。
その過程をへてポリイミドテープとホットテーブルの組み合わせに ABS を出力するというのを長らく利用してきた。Replicator(第三世代)に移行しても、ホットテーブルを使い続けていた次第。

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長いこと使い続けているうちに Replicator(第三世代) にもガタが来つつある。ホットテーブルが温まりにくくなり、以前の様に 110度まで上げるのが困難になってきた。
そもそもで出力時ホットテーブルを加熱する時間というのが長くて結構な待ち時間になるので、ホットテーブルを用いない PLA の方が短時間で回すには有効なのである。
これはそろそろ PLA の方に主軸を移す頃合いかなと考える様になってきた。

ところが、ポリイミドテープへの PLA の食いつきというのはそんなに良くないのですな。できなくはないけれども、あまり強くないので良く失敗する。
ホットテーブルとポリイミドテープを使わずに、PLA で出力するにはどうすれば良いのか。
3Dプリンターの食いつき問題を解決するためには、テーブルにマスキングテーブルを張るのが良いとされている。
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