コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 2月, 2012


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切削用の素材としてモデリングワックスを購入した。
モデリングワックスは造形用のちょっと堅めな蝋。ナイフでざくざく削ったり、あぶって溶かして盛りつけたりすることができる。削ったあとで、溶かして固めれば再利用できるというのが模型工作的なメリット。
CNCフライスを導入する前はモデリングワックス使ってみたいと思い続けていたのだけれども、導入した後はなんとなく忘れていた。またこうして使ってみたい欲が高まったので購入。
思ったよりでかかった、これが2塊。

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主にプリント基板製作のためにCNCフライスを導入しておおよそ1年半ほど。1年半という時間はかかったけれども、まあ大体思った通りのプリント基板を作れるようになった次第。
自分の中ではやはり 0.5mm ピッチの作成がピークでこれができてしまえば技術的なものはそこで終わりで、あとは作りたいマイコン基板を奔放に作りまくるだけとなる。

先達のメモは WEB のあちこちにあるもののやはり情報不足なところが否めず、結局ほとんど手探りでここまで来たようなもの。
じゃあ今なら十分な情報があるのかといったら、やっぱりまだまだ不十分。自分がこの Blog にメモしてきた内容も断片的で情報としてはいまひとつなところ。

なので、CADで回路図を書くところから、CNCフライスでプリント基板を彫り、できたモノにフラックスを塗るまで一通りの手順を書き起こそうかと思っている。

なので数回そういった連載が続くかもしれないよというご連絡。

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CNCフライスでやりたい事はプリント基板作成が第一なのだけれども、第二にキャラクターフィギュア作成というのもひっそり持っていたりする。
完パケが一発で掘り出せるわけは無いので仕上げ前の粗彫りレベルになるのはわかっているけれども、それでも 3DCG で自在にモデリングしてそれを出力するというのに憧れ続けている。

CupcakeCNC による3Dプリンター出力の方では、フィギュアっぽい設計と分割ができるようになってきてそれなりの成果があがっている。

けれども CNCフライスで削りだし造形のほうはちーっともで、フライスを導入したてのときに軽くケミカルウッドを削って「こりゃ難しい」と思っただけ。
なのでこの辺を次は攻めてみたいな、と。


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私が使っているCNCフライスはオリジナルマインドさんとこの mini-CNC BLACKII 1510 なのだけれども、このたびモデルチェンジした KitMill シリーズが発売となり全種出そろったようだ。
従来モデル最大の問題点であった「パラレルポート必須+Mach3を買え」もしくは「追加でUSBCNCを購入してなんとかせよ」という部分が、USBCNC 準拠のインタフェースと CNC が標準となり、USB接続で利用できるようになったあたりが超改善点である。うらやましいなあこんちくしょうめい。
しかしま、既に BlackII で一通り揃えてしまい動いているとすぐに乗り換える動機は無いので私はのんびり様子見。これから購入しようという人にとってはトータルでお安くなったと思う。

個人用 CNCフライスもじわじわと盛り上がっており(?)、PCBミリングさんでは iModela 用 3.175mm スピンドルシャフトを発売している。iModela はツール径が 2.34mm と一般的なリューターのそれで、基板加工用の刃を始めとした強力な刃が使えないという問題があったのだけれども、このスピンドルシャフトを使えばそれが解決するといったお話。
iModela はちょっと非力で音もけたたましいのだけれども、なんといってもお値段が安いので目を付けている人も多いのではないかな。

さて、オリジナルマインドさんの KitMill シリーズに話題を戻すと、今回は「基板加工専門機」である KitMill CIP100 がラインナップされているのが目を引くところかと。
「CNCフライスでプリント基板作成ができますよー」と私がアピールしつづけてきたように、このジャンルは結構な潜在需要があるはず。狙いどころとしては悪くないですよ。
CIP100 最大の売りとしては、オリジナルマインドさんオリジナルの(ややこし)ガーバー変換アプリが添付されていること。これまでなにげに、このパス変換アプリがネックで CNCプリント基板加工が難しかったという側面があったりします。私もアプリを自作するにいたったわけだし。
そのオリジナルソフト ORIMIN PCB が開発中だったころから「みなさんの基板データをおよせください」とあったので、私もひとつ送りつけておいた次第。それが「ATMEGA328P AVR V-USB 実験基板」という奴。ここの過去の記事でいうと「AVR V-USB Eval1 その2」の奴。
秋月で 250円のフラットパッケージ版 ATMEGA328P が自作基板で使い放題ですよ、という作例。QFP もさることながら、USB B コネクタの穴が綺麗に開けられるトコロもおいしいよね。
そういう丁度良い感じの作例であると同時に K2CAD の出力ガーバーでもあることから「K2CADにも対応してくれますよね?」という圧力をオリジナルマインドさんにかけてみたという。案の定、最初は無理だったようだけれども、なんとか対応して頂けた次第。

ぱっと見たところ ORIMIN PCB は CIP100 添付専用で別売は無いのかな。
お値段も安いし立体加工も入門したいから BT100 にしようといった場合の別売ルートもあるといいのに。
まあ、そういう場合には拙作の gynostemma をどうぞ、と言っておくことにしよう。

[追記]
PCBミリングさんのところで iModela を使って 0.5mm ピッチを掘るのに挑戦されています。その作例として拙作のデータを使ってもらいました。>iModelaで基板を作ろう
iModela なかなか侮れないです。