コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

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Cupcake CNC は熱で溶かした樹脂を積層していく。出力した後は冷えて固まるのだけれども、当然冷えることによっていくらかの収縮を生じる。その結果下の方からはがれて反り返ってしまう現象が発生する。
小さな出力ならステージへの食いつきの方が強くて何とかなるのだけれども、ある程度の面積(経験では4x4cm以上)があるとどうしてもこの反り返り現象が発生して悩むことになると思う。

みんなが悩んでいるこの現象を解決するために考案されたのが MakerBot Cupcake Heated Build Platform v2.0
ステージを110℃前後に温めた状態で出力することで反り返り問題を防ごうというもの。このホットステージはキットとして Makerbot で売っているので買うといいよ!

だけれどもこの Heated Build Platform v2.0 キット、結構頻繁に売り切れ状態となっているのよね。必要にせまられたときに売り切れで買えなかった次第。
そんなとき、よしだまき氏が「ホットテーブルを自作」していることを知る。
そうかー、適当に電熱線張れば良いもんねー、ということで私も自作する事にした。


hotplate
回路図はMakerBot Cupcake Heated Build Platform v2.0のものや組み立て手順を参考にしてこんな感じ。
ヒーターは東急ハンズで適当に買ってきたニクロム線を使うことにする。
最初サーミスターで失敗したのだけれども、B値が4036近辺の 100k だったら使えると思う。Makerbot で Plustruder の補修パーツセットを買ったら 3つほどついてきたのでそれを利用するのも手。なんで3つついてきたのだろう、サーミスタも易損品なのかな。

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ニクロム線はこんな風にカプトンテープでサンドしショートしないように 2mm のアルミ板に貼り付けていく。
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試行錯誤で都合 3回張り直したのだけれども、最終的に使っているのがこれ。0.4mmのニクロム線 9Ω を 2組貼り付けて、並列に電流を流している(並列抵抗値4.5Ω)。
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間にベーク版を挟んで階層構造にしつつ間を開ける。

テーブル表面にはカプトンシートかカプトンテープを敷き詰めてサンドペーパーで軽く荒らしておく。カプトンテープだと薄くて荒らしにくいのでうまいことやる。

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こうしてできたホットステージだけれども、室温から温め始めて適温の110℃になるまで20分くらいかかる。Makerbot純正のも10分以上かかると書いてあるのでそんなものなのだろう。
しかしうまいこといくと上の写真のように、土台のイカダなしでも出力ができたりする。
チャレンジする価値はあるかもしれない。

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