コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

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Cupcake CNC が楽しくてがっしがっしと出力して遊んでいたらもう壊れてしまいました……
金属のノズルが上の樹脂製の筒にねじ込みで入っているんだけれども、それがねじ山を壊す形で押し出されて素材ごと下にすっぽ抜けてきました。こうなると樹脂製の温度障壁内部のねじ山がだめになっているので組み立て直しても使い物にはならないという状態。

このへんは先達である水星工房さんでも同様の問題に出会っていてその記事が大変参考になる。私は、ここの記事を前もって読んでいたので今回も何が起きたのかを瞬時に理解することができた。ナレッジメント大切。

こういう状態になるのはノズルのどっかで素材の樹脂が詰まってしまうのが原因。
Plustruder は先の細いノズルからとけた樹脂を射出するために、かなりの圧で押し込んでいる。なので、なんらかの原因でノズルが詰まったときも上から強い圧力で素材を押し出すのが止まらないためそれに耐えきれなくてノズル全体が下に押しやられてどこぞが破損する。
このような状態になりやすいのは

  • ヒーターが暖まっておらず素材が溶けなかったため
  • 熱障壁とヒータの間に素材が入り込んで詰まってしまったため
  • ヒーターのニクロム線が切れて温度が下がったため
  • ノズル内にゴミがあり、素材が詰まったため

といった原因が考えられるらしい。

私の場合はヒーターで加熱した状態でうっかり長い時間(20分くらい?)放置してしまった事が原因だと思われる。ヒーターは220℃で調整されるが、実はこの温度ではABSは「焦げていく」。通常は溶けて柔らかくなったあとすぐ押し出されるのと冷えた素材が矢継ぎ早にやってくるので問題はないのだけれども、じっとしているとだめで焦げてくるんだよな。
たぶんそれが原因でノズルの先端がつまり気味だったのだと思う。

こうなると熱障壁(耐熱樹脂の筒)のスペアを購入して交換するしかないので、Makerbotに発注をかける。どっちかというと今後のメンテナンスのためにノズル部分一式のスペアパーツキットを買っておくのが良いと思われ。
使い込んで分かってきたけれども、このヒートノズル周りとステージは消耗品に近くてこまめなメンテナンスが必要。
その辺のメンテナンスノウハウもナレッジベース化しないとならないねー。

そんな風に嘆いていたら水星工房のよしだまきさんが予備のPEEK樹脂熱障壁を譲ってくれることになった。感謝。試してみたかったのですよね。
PEEK樹脂だと堅くてねじ穴を壊してノズルがすっぽ抜ける悲劇は無くなるらしいけれども、障害発生時はその分一つ上のアクリルリングが壊れてノズル全体が落ちてくるらしい。
まあ、リングの方が筒より補修しやすいかなー。

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