コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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続いては、V850マイコン基板を用いた音声時計の話題。

クリプトンのボーカルシンセサイザーであるVOCALOID2「初音ミク」に歌わせた音声を波形データとして持っておき、現在の時刻を音声出力するボイスクロック。
動画の方ではWindowsアプリ版とマイコン版の二つを作る様子が描かれているけれども、今回は後者のマイコン版についての解説。
miku_clock_1

V850基板はおなじみ Interface 2007/5月号付録のもの。
追加回路は以下のもののみ。
miku_clock_2
VCCは3.3Vね。V850基板の R4 をショート(正確には0Ωを実装)させ COM2-39 から 3.3V を得るのがオススメ。
D/Aコンバータからの出力は電流が少ないために直接スピーカーをドライブさせることはできずオペアンプ等での増幅が必要。といってもインピーダンスが高いアンプなら大抵なんとかしてくれるので、ピンジャックを繋いで直接音声入力がある装置に繋いでしまっても割と大丈夫だったりする。
その様に省略してしまうととても簡単な回路になるので、アナログ回路や電子工作自体に慣れてない人にもお勧め。
miku_clock_3

ソースコード: miku_clock_v850.zip

プログラムは、以前作ったコメベーダーのサウンド部分と入力部分を使い回しているので案外さっくりと作ってあったり。
InterfaceのV850基板にはサブクロックとして 32.768kHz の水晶を載せる場所があり、それを実装すると時計としての精度を上げることができるのだけれども、今回はメインクロックの 20MHz をカウンターで計測しての時計としている。こちらの方が作りやすいでしょ、といいながら単に私が 32.768kHz の水晶を持っていないだけなのだけれども。

SW1とSW3が時刻合わせで、SW1を押すと「時」がインクリメントされていきSW3を押すと「分」がインクリメントされていく。秒については起動したとき0で以後アジャストする手段は無し。このへん手抜き。
SW2が時刻読み上げのボタンなので、これは押しやすい実装にするが吉。

V850基板は手元にあるんだけどー、といった人にぜひお勧めしたい手頃さなのでお試しあれ。

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