コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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06204KPL は “OSC 068” という名称で JYE Tech が発売しているオシロスコープキット。
日本では秋月電子通商が 2010年から取り扱っていた。廉価オシロスコープキットの走り。
というか、オシロスコープキット自体が JYE Tech のシリーズものでこの後チャレンジする DSO138 はこれの後継にあたる。

寸評

組み立て難易度 ☆☆--- そこそこ
操作しやすさ ☆☆☆-- 一通り操作できる
表現力 ☆---- 解像度低いからね
使える度 ☆☆☆☆- 意外と良いぞ

昔はなんとなく小馬鹿にしていたけれども、いじってみると割としっかりできてて一通りの事ができるので好印象に変わった。
最初に手にする計測機として十分使えるかも。


秋月電子通商のページにもあるけれども、組み立て説明書、操作説明書共に英文のみである。
割と平易な文かつ良くできた説明書なので困ることは無いけれども、日本語じゃないとどうしてもと抵抗がある人はそこが問題となるだろう。

あと電源として 9V ~ 12V の ACアダプタを別に用意する必要がある。
一緒に買っておくこと。


面実装部品はあらかじめ基板上に半田づけ済みなので、キットとして組み立てるのは全てスルーホール部品のみとなる。
スイッチやコネクタが大半であることから組み立て難易度は割と低い。
そうは言っても部品実装密度が高い基板なので、ランド(基板上の穴周辺部分)のサイズがかなり小さく部品も密集しているためハンダ付け難易度は中級以上を要求する。

組み立てでわかりにくいところのメモ。


JP8 は角に近いほうの 2点を切断したコンデンサーの足等で U字型に配線する。
ここはテスト用シグナル出力をしたり、外部トリガーの入力端子として使われる。


レギュレーターは放熱板と基板にネジ止めしてからハンダ付けを行う。


電源部分の組み立てミスで部品を壊さないようにマイコンは電源ラインから切り離されている。
コンデンサー等の電源部品を組み立てた後、ACアダプタを繋いで電圧を確認するといった指示が組み立て説明書にある。このとき確認するのが JP1 の上にある (+5) のパッド。
ちゃんと 5V が来ていたら JP1 をリード線の切り端などでショートさせるようにハンダ付けする。
これでマイコンに電源が流れる様になる。


完成後電源を入れて LCD 上になんらか表示が出たら成功。おめでとう。


使い方説明書も英語。頑張って読みましょう。


JP8 にリード線で輪っかを作った部分はテスト信号として 5V / 500Hz の矩形波が出力される。
最初はこれを見ることになる。


グラフィック液晶モジュールの解像度が 128x64dot 程度なので、信号が密だとすぐ海苔波形になってしまうあたりはご愛敬。



周波数カウンターや FFTモード(スペアナ)もある。FFT はあまり使いものにならないかなー。
周波数カウンターは割と良い。

波形トリガーは立ち上がりと立ち下がりのどちらかを選んで、トリガーレベルを指定する。
簡易機能かなーと思ったけれども、割とこれで十分な感じである。


同一波形の表示を通常のオシロスコープとの間で比較。

精度や解像度はしょうが無いとしてそれ以外は意外と使い勝手が良いと感じたけれども、なにをどうやったら良いのかといった勘所は一般的なオシロスコープに慣れている人ならといった所がある。
全くの未経験者が始めて触れるオシロスコープとして考えると説明書が英語なのが残念なところかもしれない。

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