コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 6月, 2014


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Gynostemma は処理結果として 3種類の G-Code を出力する(パターン、穴開けドリル、外周カット)。
これを 1本のエンドミルを使って 1本の G-Code で彫りたいという要望を耳にした。
パターン切削と外周カットは G-Code を連結させればできそうではあるが、穴開けだけは望んだ結果ができないはずである。具体的には開けたい穴より細い刃を付きさして円を描くことになる。
0.8mm の穴が欲しいときは 0.5mm のエンドミルを使って φ0.3mm の円を彫れば良い。

なんとなく既存のクラスを拡張することで対応できそうなので追加してみた。
不具合修正最新版(2014/8/31): gynostemma-20140831.zip
ワンカッターオペレーション対応旧版: gynostemma-20140615.zip

menu1
これまでの Export G-Code の下に ‘Export One Cutter OP. G-Code’ という項目が追加されている。
これを選択して、出力先ディレクトリを指定するとツール(ドリル刃)毎のサイズを指定するダイアログが開く。

toolpref-1
Gynostemma ではドリルの径を扱ってこなかったので、ここで始めて指定してやる必要がある。
ツール番号と穴のサイズについては設計した CAD の方に因るので、実際の数値はそれを参照して入力すること。また、カッターのサイズはパターンカットと異なる場合があるので、ここで改めて指定する。

ncvc_view
すると G-Code ファイルが 1つだけ作成される。
これを NCVC 等で確認すると、パターンカットと穴開けと切り抜きが連続していることがわかるはずである。

update:
2014/8/31 – ワンカッターオペレーションのドリルパス生成にバグがあったので修正