コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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なにやら「SourceBoost」で検索かけてくる人が結構いるみたいで。なんでだろと思ったら今月号のトラ技に SourceBoost の名前がちょろりと載っていたからっぽい。
トラ技はシリアル通信技術の解説だったのだけれども、PIC でのサンプルコードが SourceBoost で書かれているらしく数行の解説があった。
長らくバージョンアップされておらずどうしたもんかと思っていた「ピカント Cコンパイラ」も「ソースブースト 6.0」という名前になって日本語版が 6/1 発売の模様。

SourceBoost についてちょいとわかりにくいところもあるので、先行して使っていた経験からコメントしておこうかと思う。
SourceBoost は正確には SourceBoost IDE といってインストーラーはこれ1つだけ。各種コンパイラ(BoostC/C2C/C++/BoostBASIC/P2C)はこの IDE といっしょにまとめてインストールされる。ただし、コンパイラはライセンス購入型になっていて、購入したら貰えるシリアルをレジストアプリに放り込むとコンパイラが利用できるようになるというわけ。
IDE とコンパイラは MPASM を使ってビルドするので MPASM(ひいてはそれが含まれている MPLAB) は必須。コンパイラのライセンスを持っていなくてもアセンブラは利用できるので SourceBoost IDE 単体で PIC のアセンブラ開発 IDE として利用することも可能。
ロジックアナライザや LCD エミュレータは「追加プラグイン」を購入しないと使えないけれども、CPUエミュレートやステップトレースは標準 IDE でも行うことが可能。ボタンSW エミュレートや LED エミュレートが MPLAB より良い感じでわかりやすいので、SourceBoost IDE 単体で PIC アセンブラの基本学習はできるんじゃないかと思う。
エディタがタブ切り替え型でウィンドウドッキングタイプの今時な IDE UI なんで MPLAB よりも好んで使っていた。

日本語版のページだと「シェアウェア版のダウンロード」「14日の体験版」とわかりにくい書き方をされているけれども、これは SourceBoost IDE のフルインストーラ。
14日間の体験版というのは BoostC がインストールから 14日間 Lite ライセンスと同じ制限で利用できるというだけで、アセンブラ IDE として使い続けるならば無制限である。
また、制限が切れた後にライセンスを購入して後からまた使えるようにすることは可能。
試していないけれども多分 BoostBASIC が無料かつ無制限で使えるはず。これは開発中のβ版なので今のところは無料でお試しくださいとなっているもの。少なくとも、オリジナルの英語版 SourceBoost IDE はそうなっている。

実際私はフリーで 1ヶ月以上アセンブラプロジェクトで IDE を使用していて(プラグインだけは買い足していたけれども)、後から C コンパイラのライセンスを追加購入している。
そういや SourceBoost IDE でフリーの PIC C Lite (制限多し)をコンパイラとして選択できるみたいだね。試したこと無いけれども。
どのような選択をしようとも MPLAB はインストールしなければならないので、どっちの IDE を使うかという選択はあるのだけれども。
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