コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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PSoC3 が Digikey で在庫あり商品となり購入することができるようになってきた。
ITショップ「えとせとら」さんでは、これをうけて早速 PSoC3(CY8C3866)のテスト基板を作って販売している。この基板、プレーンなテスト&チップ評価基板としてそれなりに良くできているため利用させて貰うのも手なのだが、やはり自分の手で設計/作製してみたいところなので Digikey からチップを購入することにした。
上の写真はSSOP48のほうが CY8C3246-PVI、LQFP100 のほうが CY8C3665-AXI。グレードの違いはメモリ&ROM容量より主にアナログブロックのモジュールがあるかないかが大きいのだけれども、一番低いグレードの奴でもデジタル部分はフルに載っているので十分に遊べる。


チップを買うときに Digikey で一緒に買っておきたいのが Cypress の評価基板や MiniProg3 のJTAGケーブルで使われている 1.27mm ピッチのピンヘッダ。これは秋葉原で眺めてもなかなか置いてなかった。
Cypress オススメの奴は 300円/個 もする高いうえに在庫がないのだけれども、Digikey内を探すと上記の様なピンヘッダのみの奴がそれなりなお値段で見つかる。
上の奴は 25個注文時単価 57円だったので 25個ほどまとめて購入した。1個からだと 110円くらい。


これを使って簡単なテストボードを作ってみた。いつも通り CNCフライスでの基板作製でチップを載せられることが分かっているからというのもある。
流石に片面基板だと全部のピンを引き出せないのでそこはざっくり諦めてできるだけで作る方針。
それでも 15本の I/O があるので遊ぶ分には十分でしょ。


最初に電源と USB周りを設計で作って配線し、そのあと引き出せそうなピンを選んで出力していった。回路図と基板設計を行ったり来たり。
4ピンだけ出ているのは主に電源込みで I2C を引き出すためのもの。先日の I2C LCDモジュールに始まって色々なテストモジュールを I2C に統一してみようという企みの一環。

やっぱり自分の手で作ってみると色々と分かることも多い。
PSoC3 になって電源周りの配線引き回しが面倒になった。これは、いままでオプションだったアナログブロックの電源が完全に分かれたこととか、I/O端子電圧がついたことなので沢山引き回さないといけなくなったというのが原因。
I/O端子電圧は PLD などではおなじみだけれども、これ PSoC3/5 の目玉なんじゃないですかね。GPIO は大体 4つのブロックに属していてそのブロック毎に I/O電圧が変えられるという仕組み。 5V と 3.3V と 2.5V が混在した回路でもレベルコンバーター無しで真ん中に PSoC3/5 を置くだけで良いというのは楽ちんっぽい。
コアの電圧はどうなっているのかというと、内部でLDOを使って作り出しているらしくそいつのために外付けでキャパシタをつけてやるというのが Vccd らしい。(自信なし?)


今回作った基板。
毎度のことで、回路図と K2CAD とガーバーをまとめて置いておく。

Download: psoc3_eztest_board01.zip

2 Comments to “PSoC3 おためし基板の作製 その1”

  1. matty Says:

    はじめまして 「えとせとら」中のひとですw 
    リンクありがとうございます。
    1.27mm ピッチのピンヘッダ、入手性が悪いですよね・・・高いし・・・
    それにしてもCNCでの基板きれいですね!うらやましいッス。

  2. rerofumi Says:

    「えとせとら」の PSoC3 基板も好評のようですね。
    1.27mm ピッチのピンヘッダはチップそのものよりも難題じゃないかと思っています(笑)。これのおかげで PSoC3 の回路自作は半ば諦めていましたもの。

    CNCフライスの基板製作もようやく元がとれたといえるくらい使えるようになってきた気がします。やはり表面実装部品を自宅製作で使えるのは大きいですね
    ガーバー等をダウンロードするだけで、みなさんの手元でも同じ基板が作れる、とかそんな時代になりませんかね。

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