posted by rerofumi
2010/7/30 金曜日 1:52:44
HotProceedさん、よしだまきさんから聞いたメンテナンス話。
3Mの紙素材マスキングテープをテーブルに張ると食いつきが良くて使えるらしい。
Cupcake CNC を使い始めてすぐにつまずくのが、開始時に樹脂をテーブルに張り付かせるという行為。つまりは第一層の食いつきである。テーブルにくっつかなくてノズルのところで団子になったり、出力中にテーブルから外れて失敗したり。
テーブルぎりぎりのところまでノズルを近づけて第一層は押しつけるように射出することで食いつかせることを覚えていくのだけれども、慣れていてもこれが失敗しやすかったりする。また、アクリルテーブルはあまり密に射出するとABSがくっついて取れなくなったりなかなかうまくいかないものなのです。
また、自作でホットプレートテーブルを作るとどうやって樹脂を食いつかせるか非常に困ることになる。私は半ばあきらめて Makerbot からカプトンシートだけを買って使っているけれども、次メンテナンスするさいまた取り寄せるのかと思うとちょいと面倒くさいし送料もかかる。
アクリルにしてもそうだ、出力品がどんどんこびりついていき汚れてくる。この先どのようにメンテナンスをしていけばよいのか。
とまあ、こんな風に出力テーブルの表面というのは悩みの種なのですが、3Mの紙素材マスキングテープが良いよ!という情報をゲットしたので早速買いに行ってみた。
モノはあっさりと見つかった。基材は紙の塗装マスキング用テープ。3Mのこの黄色い奴だけがうまくいくらしい。左の白いのは比較用にかった和紙基材のマスキングテープ。
適当に張ってためすよー。って初回は失敗。
わざと押しつけないようにして様子見していたのでしょうがないのだけれども、出力中にはがれてしまった。
思っていたよりも樹脂のノリが良くって無理に押しつけなくても形ができていく、だけれども、冷めて縮むと反り返りであっという間に浮いてはがれる感じ。物凄くノリが良いのだけれども、力強く食い込む訳じゃないので冷めると弱いっぽい。
この特性を頭に入れて使うと、なかなか良い具合に出力できる。というか、アクリルとカプトンシート(ホットステージ用)以外でちゃんと食いついて出力できた所を見るのは初めてだ。
1にも2にも反り返り注意ですなー。
3Mのマスキングテープは良い事がわかったのでそれ以外の紙素材はどうよと和紙のマスキングテープとレーザープリンター用のラベル紙を試してみたが果たせるかなうまくはいかなかった。
和紙の方は表面がでこぼこはしているものの基本つるつるなので食いつかなかった。
ラベル紙も無理に押しつければ出力できるものの、冷えるとすぐはがれてしまう感じ。やってできなくはないのでホットプレートと併用なら非常用に使えなくはないかも。
紙素材もモノによっては食いつくらしいということがわかった。中でも3Mのマスキングテープは絶妙な荒さで使い物になっている。どちらにしても紙素材、強く押しつけて食いつかせると繊維に絡み込んではがすときに紙の方が破けて残るといった状況にはなるようだ。
何にせよ、近所で手軽に手に入る素材で出力テーブルのメンテナンスができることが分かった。大収穫である。