コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 6月, 2008


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PSoC MiniProg を持っている身としては、PSoC FirstTouch Kit があまり面白くないなーと前回書いたわけですが・・・。

dsc00420.jpg
逆に考えるんだ。この FirstTouch Kit プログラマが CY8C24894(USBドライバ内蔵PSoC) のEvalKit だと考えるんだ。

ぐぐっていて見つけたのが FirstTouch Kit プログラマにはISPパッドが出ていると言う話。
dsc00421.jpg
ここね。

dsc00422.jpg
ここにプログラム用のピンヘッダを取り付け。

dsc00425.jpg
自作ファームが書き込めるというわけ。まあ、これくらい潰しても惜しい物でもなし。
ちなみに基板上のLEDはパターンをおっかけたら Port7-0 だとわかった。

んではさっそくサンプルコードを書いてみよう。
Cypress にある ApplicationNote 2298 のUSBサンプルコードから、HIDキーボードの Example2 を多分に参照。新規プロジェクトからHIDキーボードのテンプレートを使用してサクっと作成。

プロジェクトファイル: usb_key_sample1.zip

dsc00426.jpg
接続すると USB の HIDキーボードとして認識された。

今回作成したコードは、”babel ” の6文字を繰り返しひたすら入力するキーボード。(それはキーボードなのか?)
babel-1.jpg
仕事で行き詰まっている仲間のマシンにぷすっと挿すとほがらかな空気が生まれるかもしれません。生まれないかもしれません。

ちなみにストロベリーリナックスの CY8C24894 基板、1つ買ってあるんだよなあ。いつか遊ぼうと思っていたのだけれども、こんなのが先になってしまったあたり。


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dsc06288.JPG

最近流行のUSBタイプ Eval KIT。
MiniProgの代わりに使えるのかな?と思って秋月で買ってきてみたのだけれども

……
………
できないじゃん。
CY8C21434しか認識しないらしい。(ちょっと調べれば見つけられたのにね)
PSoC programmer の Firm UPdate は FirstTouch を繋ぐと Enabled になってしまい、未来的にアップデートさせる気ナッシング。
あくまで添付の評価ボード専用ということらしい。

そのへん割り切った上で購入されたし。あまりお勧めしない。
ちなみに、今MiniProgは絶賛品切れ中で秋月はおろかCypressのOnlineShopでも手に入らなかったりする。(Cypressでは日常茶飯事だぜ)
$98 のブレッドボードが付いたEvalBoardとかならMiniProg付きで在庫があるけどね。個人的には割とお勧め。
取り合えず、今日本国内で MiniProg を小売りで扱っている店が無いことになるのかな?チップワンストップにはあるっぽいけど、あそこは基本個人客をとらないから。

つーか、この PSoC FirstTouch を買ってユーザー登録すると DIP の CY8C29466 と CY8C27443 が2本ずつもらえるキャンペーンをやっているのだけれども「次はプレゼントのチップで独自の設計を楽しもう。」という煽りはどうよ。FirstTouchでプログラミングできるのなら問題ないけれども。


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昨年まではPSoCもアセンブラで組んで遊んでいたのだけれども、昨年末だったかにPSoCのCコンパイラライセンスを秋月電子で買って以来ざくざくとC言語でファームを作成するようになっていった。16000円だったなり。
そのおかげでPSoC工作が一層楽しくなり、是非ともPSoCをオススメして行きたい!と日々思うのだけれども、Cコンパイラの値段がちと気がかりでお勧めし辛く感じていた今日この頃。
こないだ、CQ出版から出た数少ないPSoC解説本「PSoCマイコン・トレーニング・キット」が、解説本・Miniプログラマ・EvalBoard・Cコンパイラライセンス込み込みで11,550円(税込)なのでこれをお勧めするのが筋かなあと思ってCypressを見に行ったら状況が変わっていた。

このあたりの下の方参照。
これまでPSoCのコアであるM8CのコンパイラはImageCraftの物で、秋月電子で売られていたのもこのコンパイラのライセンスだったのだけれども、2008年4月を持ってHI-TECHのコンパイラがCypressの推奨標準コンパイラとなったらしい。知らんかった。
で、ここからなのだけれどもHI-TECHのCコンパイラはお値段 $1495 といつもの感じのがっくり価格なのだけれども、最適化がなされない Lite Ver. ってのがあって、これは制限無しのフリー利用が可能なのだそうですよ。
つまり、PSoCでマイコン工作をするにあたり、有料なのはプログラマだけで良く、開発環境もCコンパイラも無料で利用できるようになっていたというわけなのです!!
プログラマも MiniProg か PSoC FirstTouch で言い訳だから投資は3〜4000円程度。金銭的敷居はぐーーーーーんと低くなり、まったく問題無くなってしまったというわけですな。

さっそく HI-TECH の Cコンパイラ Lite. 版をインストールして試してみたら、確かに ImageCraft の奴よりバイナリが大きくなるけど 5%くらい?な感じで多少という風情。これならがしがし使えると思いましたよ。

これで PSoC をガンガン勧められるというもんだ。