コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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CupcakeCNC をコントロールするCNCアプリケーションの ReplicatorG がバージョンアップして 0017 になった。
今回の変更はちょっと大きくて、STLを直接読み込んでプレビュー表示できるようになったことと、Skeinforge を組み込んでしまいコマンドラインから Python を起動しなくても gcode 生成ができるようになった。
Skeinforge は本当にバックエンドで呼び出しているので、Windows 用の Python をインストールしておく必要がある。私はこれまで Cygwin のPythonで起動していたのでちょいとはまった。

さて、Cupcake CNC を入手してからしばらくはなにをやっていたかというと、主にこの Skeinforge のパラメータを繰り返し調整しながら出力して、自分のマシンにぴったり合うパラメータを見つけ出すことであった。そんなお気に入りパラメータが私の Skeinforge には入っている。
だが、Skeinforge が ReplicatorG に内包されるようになったことでこれまでの設定が使えなくなってしまったというか引っ越すのが困難な状況に。
しょうがないので、スナップショットを取りながらこれまでのお気に入り設定を移していくことにした次第。

そんなお気に入り設定の共有というのは有効なんじゃないかと思うので、みなさんの参考になればと公開しておくのです。
Skeinforge 設定については水星工房さんの所に情報があるので、まずはそちらを読んでから先にすすむと吉。

スクリーンショットはデフォルト値のもの、お気に入りで変更している箇所は赤丸が付いた部分。

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■Clip
樹脂射出停止時の補正値だそうだ。
水星工房さんのところで「0.5にすると良い」とあったので何も考えずに0.5にしている。
実際は0.5でも全然時間が短くて射出停止してくれないのであまり効果がわからない。

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■Cool
Layer1つ分が終わって上に一段上がる際の冷却待ち時間とファンの設定。
5mmの円柱とかだと1Layerが短時間で終わるので樹脂が固まる前に一段上に上ってしまう、その状態で積み上げるとふにゃふにゃの上にのせるので全体的にぐにゃぐにゃとゆがんでしまうことになる。そこで、1Layerにはある程度時間をかけて待つという設定がActiveCool。
流石に1Layer 60秒というのは長いので適当に 10秒くらいで設定。気分によって Active にしたりしなかったり。
Fanを増設しているときは出力中の Fan ON をここで設定できる。

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■Fill
モデルによって中身の詰まり方を変えたくなるので、中空の密度であるSolidity はこまめに変化させている。だいたい 0.2~0.5の間。
over Exterior Density は外枠との重なり(?)。0.9で被さり、0.5でぎりぎり離れる感じ。細かいときは0.5や0.6でよさそう。
Solid Surface Thickness は上下辺で何Layer使うか。2だとちょっとスカスカっぽくなるので3にするのがお好み。

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■Fillet
水星工房さん情報だとOffにすると良いらしい。あまり違いがよくわかっていないけれども、切っている。

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■Inset
説明するのが面倒なのだけれども、穴が空いた形状とか、そこに差し込む継ぎ手だとかを作るとき樹脂の厚さを考慮してちょっと穴を大きめに周辺を小さめにするオプション。
普通はデフォルトのままで良いと思う。
なぜか前の設定ではここが 1.4 になっていた。

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■Raft
ステージに食いつかせる目的で出力されるサッポロポテトバーベキュー味みたいなイカダ出力の設定と、空中に浮いている形状を支えるためのサポート出力の設定。
基本デフォルト値が良くできているので下手にいじると泣きを見ると思う。
Outset Radius over Extrusion Width はイカダの大きさが出力オブジェクトよりどれくらい大きいかの設定。ステージぎりぎりで出力するためにはこの値を3.0とかにしないと入らなかったりする。基本的に後でいらなくなるものだから小さくしたくなるけど、5.0未満ははがしにくいのでケースバイケース。
Support Material Choice は空中に浮いている形状を支えるためのサポートを出力するかどうかの設定。ここでアリにすると支えが作られる。

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■Speed
ノズルの移動スピードと、Extruderの樹脂送りモーターのスピード設定。
Feedrate はノズルの移動速度、デフォルト値のままで良いと思う。ちなみに以前の Skeinforge では 26.0 だったが、ちょっと早く設定されているっぽい。
Flowrate PWM Setting は樹脂送りモーターのPWM値。小さくするとモーターが遅くなるけれども、PWM値の関係上直線的には変化しない。180を下回るとほとんど回らなくなる。
どうしても射出量が多いと感じたときにだけ調整するのが吉。
うちのお気に入り設定は 230 でちょうど良い量、食いつかせたいときとか多めに出したいときは 240 に設定している。

以上。
ここで紹介しなかった設定は変更したことがないものなので省略と言うことで。

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