コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

hatena bookmark

DSC00524
CupcakeCNC の不具合は十中八九 Plustruder のせいだったりする。
とにかくメンテナンスが必要な Plustruder に嫌気がさしての予備を持っておこうと、3Dプリンターで出力できる押し出し機 PrintruderII の制作を始める事にした。
今回はこいつの話ではないので、評価はまた別の機会に。

で、Printruder を作るのは予定していたので先日の Drive Gear MK5 と一緒にギアードモーターも注文してあって、それらを元にもう一対 Extruder を作ることにした。
ところが新しいギアードモーターが結構やんちゃな奴で回転数とかもちょっと高めだったりする。
そしてそのモーターである顕著な不具合が頻発することに気がついた。
PWMで制御駆動するとコントローラー上での通信エラーが発生するのだ。
ss12
温度センサーのグラフがしょっちゅう0に落ちてがたがたになっているけれども、これはギアードモーターを PWM値(speed) 240 で回しているだけでこれだけ通信エラーが発生している。PWM値が 255 だと発生しない。
こんな状況なので押し出し速度を 255 以外(うちは240〜230がお気に入り数値)で出力していると、出力中に通信エラーでヒーターが OFF になりノズルが冷え、射出が停止するという現象となって現れる。
または、出力完了してもモーターが止まらず射出が続くといった現象としても現れる。
これらはみんなモーターのノイズによって引き起こされているであろうことが、わかってきた。

20100615-0001
PWM動作させているときの、モーター電圧を計測したものである。
エッジ部分にヒゲの様なサージがぴょこんと飛び出しているのが分かるだろうか。
20100615-0002
このサージノイズが、コントローラー上のあらゆる信号線上に現れている。
おそらくはこれで通信まわりが誤動作しているのだろう。
PWMを普段使わない人でも停止時に同じような波形となるため、出力中の射出開始・停止時や強制停止時に通信エラーで値がおかしくなる現象に出会うかもしれない。

じゃあ、どこにノイズ対策を張ればよいのかといったところまではまだ追い切れていない。
RS485コンバータ・ドライバの周辺だと思うけれども、単純にパスコンはってサージを押さえてもあまり変わらなかった。むしろオシロで計測(≒1MΩのプルダウン)していると安定していたような気もするので、このあたりに対策あれこれ山盛りで入れまくると良いような気もする。

それよりも 12V 以上のサージがかかるのがどうだろうという感じなので、モーターに 12V のバリスタをつけてサージを消してしまうのが得策なのかもしれない。

2 Comments to “Cupcake CNC モーターとノイズと通信エラー”

  1. SSS Says:

    私のは最初からこの状態でした。
    通信エラーも,そういう物だと思って気にとめていませんでしたが,モータが原因だったとは。
    モータ回り[モータ裏蓋内]のコンデンサー増強,A3949にパスコン追加で大夫良くなりました。
    NIF5003が調子が悪いのでExtruder Controllerをもう一台調達したので,きがねなくいじれましたが,こちらも原因は同じようで改修後はいまのところ,問題は起きてません。

  2. rerofumi Says:

    ああ、やはり最初の部品で不具合に出会っている人もいるんですね。
    私は快調な状態と不調の差を知ることができたので調査できましたけど、そうでないとなかなか気が付きにくいと思います。
    対処された結果が好調そうで、お役に立ててなによりです。
    私も、倣って色々安定化めざしてみようかな。

Leave a Reply