コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

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Cupcake CNC 関連だけれども、3Dプリンタは全く出てこないお話。

3Dプリンタ系に対するみんなの印象を見ていると割と「完パケ」というか出てきたものそのものがゴールみたいに見ている事が多い気がする。
私の中での3Dプリンタに対するイメージってのはちょっと違って、頭の中にある形状を実体化するための装置といった感じ。3DCGなどで設計したモノを現実化してくれるのだけれども、それは形にしただけで完成に至るまではもう一手間二手間あるもんだと考えている。だからサポートの除去とか、整形処理とかいった作業もアリで見ている節がある。
もちょっというと、フィギュアとかで考えた場合。出力されたものはラフ造形で、その後パテとナイフでさらに造形していくといった作業が先にあるものだといった風味。

そのように「3Dプリンタで出力した後、パテで整形していく」といった作業のために、出力された形状を複製するといったアクションを行ってみよう。ABSよりウレタンの方が掘削作業がやりやすいのですよ。
今回はモデル界では当たり前の「シリコーンゴム型を使ってキャスト(発砲ポリウレタン)で複製」にチャレンジ。実はやったことがなかったのよねこれ。

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ダイヤブロックで型枠を作り、油粘土を敷き詰めた上に複製したい型を並べる。
今回は Cupcake CNC で作成したタクトスイッチカバーを複製してみる。
並べ終わったらシリコーンゴムを流しこんで硬化。8時間以上かかるので気長に作業。

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シリコーンが固まったら油粘土を除去してひっくり返し、再び型枠にセット。
くっつかない様剥離剤を全面に塗り、再びシリコーンゴムを流し込んでサンドイッチにする。

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シリコーンゴム型が完成。細かい不具合はカッターで切り整えていく。

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剥離剤を再び塗布し、型を組み立てる。
キャストは2液型なので等重量で混合して素早く型に流し込み。
数分で固まりはじめるので流し込んでいるうちに固まっちゃって面食らったりする。
十数分ほどでおちつくのでそしたら取り出し。

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ねじ止めタブのところが気泡で複製失敗したけれども、案外それっぽく複製ができた。
初めてのチャレンジだったので正直もうちょっとこっぴどく失敗すると思っていただけに嬉しいやら拍子抜けするやら。
これくらいの失敗だったら型の改良で克服できるので、次回複製はより良いモノにできそうだ。

てなわけで前からやってみたかった技能をまた一つ習得。Cupcake CNC と組み合わせてより良い造形作業を行っていけそうな予感。
このボタンキャップはボタンキャップでたくさん複製したいアイテムではある。

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