コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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BeagleBoard はARMベースチップをのせたワンボード組み込みソリューション。これで組み込み系の色々な勉強や実験が行えると言ったもの。
現状これを入手する最大の難関は、その「買い方」にあるのではないかということで軽く解説。
わかる人には「Digi-Keyで売ってるから」で伝わるのですがね。

現在のところ BeagleBoard は Digi-Key の専売ということになっている。Digi-Key はアメリカの電子パーツ卸なのだが個人売りもしてくれるし海外への発送も行ってくれるありがたい存在。特に、FPGAやマイコンチップといった通常一般小売りしてくれないパーツをも扱っているので、ここで変えなきゃ個人で入手は諦めだという最後の希望的な側面もある。
最近は質問の応答などある程度日本語が使える様になってきたので大分利用しやすくなったと思う。
Digi-Key のトップページに行き、商品検索に “BeagleBoard” と入力すると、さくっと見つかる。後は画面に従い購入手続きをするだけ。

お届け先入力などは当然アルファベットのみを使ってローマ字などで記入する必要がある。
一点気を付けるのは、アメリカ合衆国の輸出管理厳守令に従うための利用目的を問われるところ。特に BeagleBoard は高度演算機器なので輸出規制対象物となっている。簡単に言うと「軍事利用しないこと」を明確にしないといけない。最近このへんの規制がかなり厳しく、ぶっちゃけ「北」のあの国に送らないこと、経由しないことなどが厳格に問われる。
なので「工作に使います」「勉強に使います」だけではだめで、「国内使用に限定すること」「販売はしない/もしくは国内に限定」「どういった機器を作って、それはどういった効果があるのか」をちゃんと書かないといけないようだ。
私の場合は「民生用テレビ受像器に映像を表示するための機器の試作、国内利用限定」と記載して無事に通っている。
また、利用機器については個人の記述があるので「教育機器」を選択しがちだが、個人のホビーにおいては「民生用電子機器で使用」を選択すべきだそうだ。
このあたり、不備があったり曖昧だったりすると注文後Digi-Keyの日本担当から(日本語で)確認の電話やメールが来て詳細を訪ねられる。

さて、購入手続き自体は以上なのだが、Digi-Key を利用するにあたっての最大の難関は荷物の受け取りにある。
Digi-Key からの発送は宅配サービスの UPS を使って行われる。この UPS の配送が「平日昼間のみ」であり、再配達依頼は朝8時あたりに電話で申し込み等かなり使い勝手が悪い。正直一人暮らしの会社員ではまともに利用できないところである。
UPS はヤマト運輸と提携しており、首都圏以外はヤマト運輸へリレーされて配送される。このヤマト運輸も小荷物扱いではなく、大物配送の枠組みとかで一般的な宅配便と違う部署らしいのでどこまで融通が利くのかは良く知らない。
うちは首都圏近郊ということで UPS が自力で配送してくるためどうしても「平日昼間」になり受け取りが面倒でしかたがないのですな。
まあこのへん「がんばってうけとりましょう」としか言いようが無いのですが。

その様な難関をいくつか経て、BeagleBoard を入手することができるのです。

One Comment to “BeagleBoard の買い方”

  1. nagata Says:

    UPSですが、私の住んでいる奈良の場合には普通のヤマトの扱いと同じように、普通に土日に受け取った覚えがあります。
    毎日夜中に帰ってくるような状態で平日に受け取れないので助かってます。
    首都圏は直送になるんですか、それはそれで困りますねぇ…

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