Archive for 10月, 2002

膨らみすぎた風船は割れる

私個人としては既に恒例になっている感はあるが、また成田香車の所へ行って奴のエロ漫画にベタを塗ってきた。つまりアシスタントモドキだ。
実際に行ったのは先日 14日の夜から翌朝にかけてなんだけど。
どーせ 1日程度だから大した作業ではないんだけど、流石に普段ペンを持つことがないから指が痛くなる。トーンカッターの時はそんなでもないんだけどなー。

ま、そんなのはともかく、奴の所にいったついでにこないだの逮捕騒動となった松文館のビューティヘア先生の漫画を見せて貰う。(騒動の直後に買っておいたらしい)
あー、確かにこの甘消し(網点トーンですけすけの消し)はナニやのう。
ここしばらくのエロ漫画業界の消しは薄く狭くなる一方で物によっては無修正というのも数多くある。流石にここ 2年ぐらいは目に余るものがあったので、そのうちなんらかの手入れがあって厳しくなるんじゃないかなーとは思っていた。そして一時的に規制が厳しくなるのだが、またほとぼりが冷めた頃に甘くなっていくのだ。だいたいそんなことを5〜6年周期ぐらいで繰り返しているものである。
ちなみに漫画自体は劇画系でむっちり汁々な感じで興味の対象外だった。成田的にもお気に召さなかったようだ。

今回の逮捕騒動は漫画というメディアに「猥褻物陳列罪」が適用されたというところが焦点で、考えようによっては恐ろしい発展をしかねないところにある。でもまあ業界的には仰天動地というわけでもなく。
それなりに理由があるかららしいけど。
でも消しはちょっと強化されているよ。というか普通に戻っただけか。

どっちかというと「今のうちにやっとけー」的な幼物の乱作の方が目に余ってしょうがない。あれはやめとけって、やるなとは言わないしむしろ受け入れる側だったりするけど、行き過ぎは良くない。最終的に自分の首を絞めるだけだから自主的にブレーキかけて徐行運転しておけって。



ネットとコンテンツと暴発力

ぴょんきー松尾が「任意読本〜任意ラヂヲ完全解説集」を持ってくる。
再販されたときに買っておいて〜、とたのんで査収しておいて貰ったものだ。それが今頃届いた次第。(あ、本代渡すの忘れてた>ぴょんきー)

あー、なんか改めてみるとなんか懐かしい感じやね。2002年のインターネット(の片隅)で話題だったコンテンツの一つであると断言できるし。
任意ラジオの歴史として書いてある第1回の公開後 2日目に YU-SHOW Bomb(ビュー数が多い人気サイトにリンクを張られてとてつもないアクセスがある様)を食らってサーバーが落ちるってのが懐かしいやね。あれで一気に元ネタの個人ニュースサイトに広まって、後は見てのとおり。実は YU-SHOW さんにタレこんだのは私だったりするので懐かしいエピソードになっているわけだが。
まあ、ネタとして使われているので遅かれ早かれ伝わっていたであろうし、ふぁん氏もそれを狙っての事だったと思われるが。
でも当初はアンテナ系日記サイトを中心として話題になっていただけだったので、それがオタク系個人ニュースサイト(もしくはそのコミュニティにいる日記)まで伝播するかどうかが成否の要であったと思っている。

ここ最近のネットコンテンツを見ていると、それがヒットするかどうかのカギは個人の日記および個人ニュースサイトにかかっていると言っても良い。
日記もしくはニュースリンク(便宜のため以下まとめてウェブログとする)に取り上げられるということはその記述者にとって興味深い内容であるということで、ここで小さく視聴者を掴んでいる。コンテンツを見つけてそれを気に入るか入らないかというのは個人的嗜好にかかってくるので全員がそれを記すことは無いと思われる。だけれども、ウェブログに置いてはその書かれた物を読む人はおおよそ同じ嗜好を持つもの同士である事が多い。同じ趣味を持つ物のウェブログは自分にとっても面白いのでそれを読みに行く、そして自分にとって興味深いトピックを見つけたのでそれを自分のウェブログに記す、それをまた誰かが見るといったフローで情報がバケツリレーで伝わっていく。P2P 型の情報伝播トポロジーである。
ここで流れていくのは情報であるところが Napster 等のファイル共有システムとは違うし、特定のアプリケーションもサーバーも必要としない。
ポイントとなるのが、各ロガー(記述人)の趣味嗜好でそれら情報がフィルタリングされるところである。コンテンツ自体がさして面白くも無い場合、それを紹介しようという人があまりおらず伝達はされずにノードは切断される。逆に誰が見ても面白い物であった場合はまんべんなく情報が行き渡る。
自分の所のページが個人ニュースサイトに掲載された場合が最もわかりやすいのだが、その情報が伝わるノードを追っかけていくとかなり面白い。本当に 1点の紹介から始まってそれが網の目状に広がっていくのである。まあ、そんな人気ページを作れたことはほとんど無いので滅多にお目にかかれないのだが。

そういった様にウェブログで取り上げられてソレが伝播するといった流れに乗ることさえできれば認知度が爆発的に上がるし、認知度が好意的に上がればそれは人気があるということになる。あとは話題が話題を呼びそれなりに話が膨らんでいく。
だが、逆に自分からウェブログに飛び込み利用することで爆発的な波及力を持つという作戦に出る者が現れた。それが偽春菜(後の任意、何か、伺か)であり、任意ラジオであった。
偽春菜(以後「何か」)がウェブログの更新ヘッドライン機能を持ったのは突然のことであり、ヘッドラインを取られる各サイトには何も連絡はなかったという。各サイトは自分の所へのアクセスログで突然の来訪者を知り、その正体が「何か」であることをログを辿ることで知ったと聞く。そしてその正体がデスクトップアプリケーションである事に興味を示し自サイトで紹介し、それが広まっていった。任意ラジオの場合はコンテンツ内で各ウェブログや管理者の名前を出し劇中のネタとしている。
どちらも突然のことであり、相手先のサイトにきつく怒られても当然ではないかとも思われる様な行為だ。しかし、コンテンツ自体の楽しさの方が勝ることにより各ウェブログ管理者はそれを容認してしまった。(ひょっとしたら一部は怒ったのかもしれないが)そのとまどいと受け入れの微妙なバランスを成し得た理由がオタクとしての共感と理解性だったのだろう。
おそらく、この一連の流れが無かった場合どちらも現在ほどの広まりと支持を受けることはなかったであろうと思われる。
まあ、任意ラジオは「何か」が行ってきたことを意図して再現しようとしていたのだが。

それでは今後もこのように各ウェブログを巻き込む形で宣伝流布を行っていけば人気コンテンツがガンガン作れるのだろうか。ある意味では正しく、ある意味では間違いだろう。
ちゆ12歳が本を出したり、侍魂の健さんが鉄拳4のCMをやったり、健さんとひろゆき氏がアプリケーションソフトのパッケージに載ったりとかいうのも発展形
ではある。ゲームのレビューを人気サイトの管理人にやって貰うという試みも実際になされている。
しかし、基本的にはウェブログを書いている一人一人がコンシューマである事を忘れてはいけない。そしてそれらの人に受け入れられるか蹴られるかは各人の趣向に因るのである。

任意ラジオのスタッフ陣から出ている各種コメントを読むにプロデュースの成功とそれに対する大きな自信を持っている様に見受けられる。まあ、意図してやったことが思った通りになっているので悪くはない。
しかしなんというかやっぱりまったくのオリジナルコンテンツでなくて、既存のコンテンツを元にした 2次創作物であったからの結果じゃないかという疑念もある。まあ、これは単なる私のやっかみでしかないんだが。
全くの無名がゼロから新しいコンテンツを作成したとして、それを波に乗せるのは洒落にならないくらい大変なことである。最近だと「月姫」がそれを成し得た成功者であろうか。
そうでない場合、2次創作物的な物のほうがオタク的に受け入れの閾値はぐーんと低くなる傾向にある。だからこそ受け入れやすいし広まりやすい。
つまり、ウェブログコミュニティに対する暴力的とも言える介入も「さくら」というキャラクターが既に存在し人気もあったから受け入れられていたのだという事を付加しておきたいのである。
もちろんそれは悪いことではない。むしろそれだからこそ皆に受け入れられる、という部分を大切に確実に伸ばしたところは賛辞すべき事象である。オリジナルでも同じ事ができたかという疑念もあるが、良くそれを為し遂げたという尊念の方が幾分大きいので。

世の中良い物がうけるかといったらそうではない、よりよくプロモードできる力の方が重要である。良い物新しい物という要素はそのプロモートの手段となるだけである。
売り込み、営業、皆が望む物を適時提供、そういった能力が自分には物凄く欠如しているため、うまいことやっている人がうらやましく思える。ようするにそれだけ。



It is wrong. (ちゃうねん)

個人ニュースサイト経由で「あずまんが大王の海外反響」というコラムにたどり着く。
ここはいつも海外のアニメオタク事情をサイトの翻訳で語っておられて、読んでいてかなり楽しい。今回は「日本人以外があずまんが大王(アニメ)を観て面白いもんなのか?」といったお題。確かに疑問ではある。

結果としては面白さはバッチリ伝わっているらしい。
大阪の天然は抱腹絶倒だし、ちよすけは可愛いらしい。
一番の疑念として「日本の学生生活とそこに漂う些末な感情(受験に対する不安とか)」が伝わるのかとか、それがわからないと面白くないんじゃないかとかいうのがあるわけだが、完全には伝わらなくてもキャラクターは生きているらしいし大体理解はできるようだ。
なるほど興味深い。

他のコメディ(シンプソンズとか)に比べ、殺伐とした空気が一切感じられないし登場人物はみな温かくそれでいて微笑ましい、とかいう評を聞くと「あーそうかもな」と思ってしまう。アメリカあたりのコメディ路線とはラインが違うからなあ。
(どっちが優れているとは言えないと思います)

まあ、コラムにもコメントされている様にこれらの反応を示している人達はジャパニメーションが大好きで、日本語版をそのまま観ているような筋金入りだから一般論ではないのだけれども。でも、あずまんが大王の面白さをわかってくれる人が海外の人にも多いんだという事を知ってなんだかうれしく思う。

関連リンク
http://www.tekipaki.jp/~moonlight/misc/azumanga.html



俺スラド

雑誌にて XOOPS というコミュニケーションサイト構築アプリの存在を知る。
ま、よするに掲示板が発展したスラッシュドットの様なサイトのプログラムで PHP-Nuke から派生したものらしい。
そういった意味ではそのものズバリ slashcode が存在していたし、別段目新しいものではないんだけど、なんかインストールが簡単そうだったので目をひいた次第。

こういったシステムを content management system (CMS) と呼ぶらしい。なるほど。
OPENCMS なんてプロジェクトもあるなあ。
http://www.opencms.org/opencms/opencms/index.html

実際使っているところをみると、個人的 Weblogger としているところもあるし、プロジェクトのサイト&コミュニティ構築に使っているところもある。なるほど。

こういった一極集中型 BBS システムはあんま興味は無くなってはいたんだけど、
手軽に構築できるというのはなんかいいなあ。試してみたいような気もする。
Zope とか WebSphere とかはサイト開発アプリケーションだから、より柔軟であるけれども手間はかかるし。
しかし、CMS を設置したところで皆様に書き込んで貰えなければまったくの意味がないわけで。そういった意味では私がなんか作っても「在るだけ」状態になるんでないかなあ。

それはさておき、もし作るとしたらどんなコミュニティサイトにすると色が出るのかなあと夢想してみる。
やっぱりアニメやゲームの話をしても迫害されないのがいいなあ。「お前ら今週のシスプリ見ましたか?」とかいう話が流れているのが自然だったり。「キディグレードではエクレールとリュミエールどっち派ですか」とか語れたり。それでいて、技術話も出来たり。どっかでゲーム作りたいんですけどスレッドが立ち上がっていたり。
うーん、技術屋やクリエイターがアニメ漫画ゲーム系でなんか作りたいんだけどという指標を持ちながら、そういった目でコンテンツを語り合うコミュニティといったところか。ただファンなだけでもなく、ただ技術論でもなく、何かを創るという目的があってそのために観ていると大分視野角や切り口が違ってくるもので。
そういう場はないものだろうか。

実際作ったところで人が集まるとも思えないのであくまで夢想。

関連リンク
http://www.xoops.org/modules/news/
http://jp.xoops.org/modules/news/
http://slashcode.com/



ONE 〜 華やぐ季節へ

Real Networks の看板プレイヤー RealOne の日本語版がリリース。(Win32版)
ついに、ついに、よーやく、やってきました。
日本のユーザーへは RealOne が提供されず、RealPlayer も 8 でずーっとほったらかしであったものがようやくバージョンアップなのですよ。しかも Ver2.0。
まあ、日本だと SuperPass がナニでソレなんだろうなあとは思うけど。(一応開始の予定はあるらしい、規模はしらねど)
なんでそんなに興奮しているかというと、RealJukeBox の 1 のβ版からの愛好者だからなんですな。それも有料版の。

RealJukeBox2 からずーっとバージョンアップしないわ、それの CDDB は使い物にならなくなっていくわ、で何か別の JukeBox ソフトに乗り換えるかと思ったけどダメだった。幾種類もの体験版をインストールして試したけれども気に入ったのは一つもなかった状態。
唯一認めていたのは NetworkWalkman に付いてきていた制御用とも言えるOpenMG Jukebox だけれども、ATRAC3 でしかCDリッピングできないのと、CDデータベースにおいてアニメ系が全滅という私にとっては致命的な欠点(笑)を持っていたのでやはりあまり使っていなかった。

さっそく RealOne を稲妻購入、稲妻ダウンロード、稲妻インストール。
うーん、流石にごてごてしている感満点で重たい気がするけど、その分機能の数とその連携統合感(重要)はバッチリだ。なんと SONY Device PlugIn が用意されているのでダウンロード一発で NetworkWalkman (もしくは NetMD)が繋がって転送がひょいひょい行える。ついにリッピングから曲データ管理、そしてシリコンプレーヤーへの転送が一元管理されるようになったですよ。WEBブラウザもかなり実用的になっているし。
なんか DVD もみれちゃったりするらしいので本当にメディアセントラルなんだなあとか思うわけですよ。(Windows Media Player もそうなんだけど)

とゆわけでこれもまたお気に入りになっているのですよ。

関連リンク
http://www.jp.real.com/



暗闇を照らすもの

LED、発光ダイオード。
私がはんだゴテを手にしてラジオキットを作る楽しさを覚えた頃、それは新しいデバイスであった。そんなに高くはなかったけど、電源をつなぐとうすらボンヤリと赤い光を放つそれは使いみちのほとんどないものでもあった。電化製品のパイロットランプはネオン管が主流だった。
そんななか「高光度LED」というものが商品化となる。暗くてボンヤリと光でしかなかった LED を実用的な「明るい」と感じる明度を持ったデバイスへと改良されたのである。その研究者は日本人で周囲は馬鹿にしていたが努力の末その高光度LEDをものにしたということでサクセスストーリーが NHK 特集で組まれていたのを覚えている。記憶がたしかだったら SHARP の人だったと思ったが。
そんなこんなで LED は実用になったわけだがそれでも青色の LED だけはどうしても作れないと言われていた。ふうんそんなものなのかーと思っていたとき愛読書である「初歩のラジオ」の片隅に「青色の LED 開発に成功」というニュースが小さく載っていたものを見つける。なぜかこの時私は異様に興奮していたのを覚えている。
だがその興奮を分かち合える人間が周囲にいなかったのでどうしようもなかったのだが。
そんなあこがれのデバイスが手にはいる様になるまでさらに数年を要する。やがて秋葉原のパーツ屋にて青色 LED が 1個 900円ほどで販売される様になり、小躍りしながらそれを買いに行った。当時の青い色 LED は本当に薄暗く昼間は点灯していることが認識できなかったぐらいだ。部屋を暗くしてぼんやりと光っている青色のそれをみて、ああ綺麗だなあと思ったのを覚えている。

話はずーーーっと飛んで。
先日 PC のケースを買った。恵安の KN1000A 前面アクリルの憎い奴だ。
http://www.keian.co.jp/new_pro/kn1000a/kn1000a.html
これの電源を入れてびっくり、パイロットランプが高光度青色 LED だった。前面のアクリルに青色がひろがって綺麗。思わずおおっと感嘆する。
しかしだ……。
明るすぎるんじゃあああああああぁぁぁぁぁーーーーー!!
寝ようと思って部屋の電灯を消しても部屋はあまり暗くならず青く煌々と照らされている。PC ケースの LED だ。
なんか明るすぎるのも問題かなあと思わざるを得ない事象。



納豆型掲示板

ちょこっと話題になっていたことで存在を思い出して、P2P なファイル共有アプリケーション Winny を試してみる。といってもファイル提供したい場合はWEB でやってしまうんだけどねー。

いつから付いていたのか知らないが簡易掲示板機能があるらしい。これは興味深い。
各所でも書いているように私が P2P に期待するのはファイル共有アプリケーションではなくて、情報共有なところにある。個人がサーバー等のリソースを必要とせずに情報発信したり、おしゃべりをしたり。逆を返せばサーバー集中によるリソース枯渇を防ぐための手段でもある。
現状一番近いのは IM と呼ばれるショートメッセンジャー(チャット)であるが、情報蓄積型ではないし情報発信者が特定され、特定の人物にしか情報を渡すことができないため望むものとは違っている。
ようするに P2P システムをベースとした 2ちゃんねるがあれば良いと思っているわけだ。
で、Winny の掲示板システムは現在インプリメントされ動作している P2P 掲示板としてそこに存在している。これだ、と思ったわけだ。今さらながら。
ファイル共有ソフトのおまけ機能として存在しているので書き込みは結構多いし、from 2ちゃんねるなゆえほぼ同じ空気が漂っている。色々と望むべき環境がそこに含まれているのをみていささか悔しくもある。

どうやらスレッドをたてるとスレッドデータベースがスレたて人(>>0さん)のローカルファイルに作られ、書き込みは全てそのスレたて人のノードに対して直接行われるようだ。そして読み込み要求は通常のファイル共有と同じようにブランチを伝って配布される。
このスレたて人のノードに書き込むという作業はイメージとは違っていたが、確かにこれならスレッドのコヒーレントは保たれる。そのかわりその大元が基本的に 1つなためスレたて人のノードが消滅すると全てが読めなくなる。スレッドが読めるかどうかはスレ立て人がオンラインしているかどうか。まあ、どっかのノードのキャッシュにひっかかって読むだけは可能なこともあるけどそういった場合は書き込みが制限される。

結局掲示板を主目的として頻繁に読みたいときは、掲示板記事をダウンロード予約かましておいて幾らか放置しダウンロードキャッシュの記事を読むという形になってくる。そうなると NewsGroup と対して変わらない気もする。
P2P 掲示板について考えを巡らすとどうしても NewsGroup という存在が前をちらつく。それだけ既にあるものとしては完成しているということ何だろうけど。
NewsGroup を越える利便性はどんなところにあるかというとやはりサーバー負荷かと思えるからまだ研究する余地はありそうだ。

関連リンク
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/2949/



「ほしのこえ」が残した物

本屋に行ったら「ほしのこえ」の DVD BOOK 版、よするに廉価版が出ていた。
なにやらコンテの一部が付いてきたりするそうだが MANGA ZOO 版を持っている私にとっては必要ないかなと思ってスルー。その代わり隣に置いてあったインタビュー&評論本「『ほしのこえ』を聴け」を買ってくる。
中は、様々な立場の「ほしのこえ」が好きな人へのインタビュー。割と面白かった。
正直言って文章自体はどうでもいい。最後の章なんかは座談会と称して仲間内のトークを載せているだけだ。評論部分も人によっては怒り出すかもしれない程度の内容だと思う。なんでこんなものを 1800円も払って読まなくてはならないのだ。
だが、そこが良い。
書いてある文章はみな「自分がどれだけ『ほしのこえ』が好きか」ということに終始している。たとえ筋が通っていなくても変な理論であっても、そこには顔を真っ赤にして「俺は『ほしのこえ』が好きだ」と語っている人がいる。
その没入ぶりを見て楽しむ本なのだと思った。いや、けなしているわけでなく好意的に。
これだけの人を動かした「ほしのこえ」というコンテンツと、そのムーブメントは本当に面白いと思う。振り返ってみるに私が「ほしのこえ」自体を楽しんで観たのはあの 2月のトリウッドだけだったのかもしれない。あとは、周囲が反応していく様を眺めていたのではないだろうか。

「ほしのこえ」を楽しんだ人の多くはそれが個人制作であることを知って驚く。
そして、それを受けて自分も何か変わらないとなということを大なり小なり思うはずだ。クリエータでなくてもプロデューサとして小売り店として、そしてファンとして。
だから周囲が感銘を受けて、動き出しそうな様を見るのはこれまた楽しいのである。



携帯、ハイビジョン、ネットワーク家電

エレクトロニクスの展示会 CEATEC に行ってきた。
なんというか時代がようやくハイビジョンに傾倒してきたのかなという感じ。
各社勢いのある薄型大画面ハイビジョンテレビ(液晶とかプラズマとか)を大々的に展示しまくっている。
液晶やELディスプレイの展示もめちゃくちゃ多い。なんというか、携帯、PDA、デジカメだけでなくありとあらゆる機器にカラー液晶ディスプレイが付いてグラフィカルかつ多彩に情報を表示する感じだ。
しかしちょっとまて、本当になんでもかんでもディスプレイが付いてしまったとしてそれは本当に便利なのか? 部屋の中は煌々と光る液晶パネル付き機器で埋まってしまうのか?(現在も大分近い様な気もするが) そういうふうに各機器にディスプレイが付いていたら、いちいちそれらを見て回らないとならないのでかえって煩わしくはないだろうか。
丁度近い位置にいるものとしてリモコンがある。リモコンは便利で多機能だが、各機器毎にリモコンがある物だからリビングには5個も10個ものリモコンが転がることになる。なんとかそれらはまとまってくれないだろうか、というのがエンドユーザの感想であろう。
ディスプレイもいずれそのように面倒に思うようになる。
ザウルスサイズのディスプレイが 1つ転がっていてそこにあらゆる機器のインフォメーションが選択的に表示されると便利じゃないか。ビデオの予約状況や演奏中CDのトラック情報、デジカメの撮影可能枚数から留守電の状況まで、そのお手元ディスプレイに表示されればいいなあと夢想してしまう。
この考えは PDA なんかにも応用が利く。手元には軽くて適切サイズのディスプレイだけがあればよいのだ。早くて大容量の PDA(ノートかもしらんが)本体は鞄の中に入れっぱなしでも良いじゃないか。
そこにあるのは無線化と「共通化」の技術である。

今現在そこを目指しているのが「ネットワーク家電」ということになるんだろう。
消費者にとっての便利とは「多機能」ではなくて「学習無しに使える」ことでありそのためには「一度覚えたらそれで済む=どの機器も使い方は一つ」であって貰いたいものだ。



やりすぎはいけないと思うのですよ

いっつも思うのだけれども。
「アニメオタクきしょい消えろ」(←まろやかな表現に翻訳しております)
っていうのは度を過ぎると思想差別なんじゃないかなあ。

誤解されると怖いので短めに。

# もちろん他にも似たような事例はいっぱいありますよ




You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.