スペック至上主義という罠

「なぜ、日本人はUIにお金を払わないの?」という記事を読んだ。
結論として MacOSX や XMB といった具体例に持って行ってるのはまあともかくとして、大筋は分からなくもない。
評価されても良いものが意外なほどスルーされていたりするんだよね。

仕事で色々と商品と呼ばれるものに関わった経験から私が感じたのは、UI や使い勝手といった部分に興味がないというよりは「スペック主義」なんではないかと言うこと。
UI が使いやすいとかわかりやすいというのは「製品仕様」というスペック表に記載されない(できない)。だから、こだわってないのではないかと思う。
逆にスペック表で数字として表れる部分についてはもの凄い競争心を見せるし、数字を少しでも上げるために多くの犠牲を払う。
大抵は「新機能」の話から始まるし、版を重ねる毎に機能を追加して行かなければいけないし。どう見ても全部取っ払ってシンプルにした方が良い場面でも「機能が減ることはデグレードだ」と恐れ接ぎ木を続けている。

そういったスペック至上主義の目でみると、たぶん、全体的にソフトウェアは些末なものに見えるのだと思う。
そんな日本のソフトウェア産業は強くなれるものなのだろうか。

ゲームについてはようやくスペック至上主義から離れつつある様な感じ?
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