オタクから見た Origami

なにやらちっこい WinXP タブレットPC が世間を賑わしている様子。
実際にタブレットPC(TC-1100)と、似たようなの(VAIO Type-U)といったキーボードレスペンアクセスコンピューターを 2台所有しているこの私めがコメント致しましょう。

Origami のスペックを見て最初に目がいくのは display require「over 800×480 pixel」の部分。実際に初号機とされている 2台はどちらも実際に「800x480pixel」の様子。
最近のエロゲ、ノベルゲは 800×600 pixel である
結論:さようなら

まあ、一気に興味がそがれたところで、もちょっと語りましょかね。
みんなが一番気になるのは「キーが無くて大丈夫?」といったところだと思う。これは、はっきり言うとあまり大丈夫じゃない。WEB ブラウズするにしても、アプリを使うにしても、かなり頻繁にキーを使う羽目になるのが実感できるはず。
WinXP TabEdition は SP1 以降、結構良くなって手書き認識率も上がり使える様にはなった。けどまあ、通常の使用の場合QWERTYのソフトキーボードを画面に出して、それをがしがし叩いた方が早いのでもっぱらそれメインになってしまいがち。そこをぐっとこらえて手書き中心のワークにできれば、まあいけなくもない。
タブレットを意識したアプリでないとやっぱ辛い。いくら Painter がタブレットPCサポートといっても、実際の操作にキーを伴う場面が多くては使えないのだ。Alias SketchBook は多少強引ではあるものの、ペンだけで操作できるので使いやすいのです。
ちなみに VAIO Type-U にもTagTypeという画面を親指でぺしぺし押して入力するソフトが提供されていたりする。まあ、どちらかというと補助入力な感じだけれどもね。これが使いやすいかというと……、ちょっと駄目。わかりやすさは評価するのでキーボードを打ったことがない人とかに。
まあ、TagType は 1文字打つのに 2ストローク必要な方法なので Origami の奴とは比べられないとは思うけれども。

「お絵かきに使える?」
落書き程度ならできるってレベル。通常のタブレットと同じ書き心地は期待しないでくださいな。精度が低く線がぶるぶると震ええる感じになる。下書きや構図というレベルならともかく仕上げは困難。
あと、ペンタブレット対応ソフトでない場合、筆圧が使えるタブレットPCは一部なんじゃないかな。ワコムデバイスが使われているタブレットPCかどうかを事前に確認したほうが良い。

「ゲームに使える?」
基本マウス操作だけで完結できるゲームであればそれなりに快適。多少なりともキーが必要だと全画面の時にひどい目に遭うのです。
例えば、東方プロジェクトのゲームとかだと、ジョイスティックかキーが繋がっていないとスタートさせることも終了させることも出来なくなる。
なので「エロゲー、ノベルゲー専用機」として吉、というかそのためにあるんじゃないの?(暴言
ディスク仮想化ソフトもお忘れ無く(小声で)。

「なんに使えるの?」
一番有効なのはやっぱり「外で打ち合わせをするとき」だと思うのです。素直に。
テーブルにタブレット PC を置いて、その上にぐちゃぐちゃ絵を描きながら打ち合わせするスタイル。フリーハンドで図を交えながらぐにゃぐにゃと検討する時。きっちりしたメモをとるんじゃなくて、紙の上に無造作に手書きで書き込んでいくスタイルでのメモ取りに有効。
マインドマップについての造詣が深いと、上手く使いこなせそうな感じで。
あとは、PDA 的に情報を「ブラウズ」するとき。これ一台で PDA にしようとすると、やっぱり入力で引っかかりまする。

キー入力を伴わず、ポインタ操作だけでだらだらとブラウズするような用途が思いつくなら(そしてそれが必要なら)いける事でしょ。

# つーか Type-U に比べるとでけえよ>Origami
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