東方という名のジャンル

東方プロジェクトというのは同人サークル上海アリス幻楽団が作成している弾幕シューティングシリーズのこと。東方紅魔郷が第六弾らしいんだけれども、実質「東方紅魔郷」「東方妖々夢」「東方永夜抄」の三部作を指すことになるのかと。
作者である ZUN さんはプログラマだが、これらのゲームを曲、画、ゲーム調整と一人で作りあげている完璧超人なお方。プログラムの次に音楽と巫女さんが得意といったところ?

「東方紅魔郷」の弾幕ぶりにシューティングファンはしびれたが、そこに付加されていた音楽と世界も独特で、キャラの呑気な掛け合いも楽しくシューティングファン以外も引きつけていった。どっかで作者がジャンルを「キャラクターゲーム」とか言っていた様な覚えがあるんだけれども、どこだったけ?
まあ、そんな風に良い感じのキャラクター達が「東方妖々夢」でも再び大暴れしたあたりから周囲を取り巻く空気が変貌を始めた。この東方プロジェクトに出てきたキャラクター達の同人誌がパラパラと現れてきたのだ。
弾幕シューティングというジャンルにも関わらず、独自の世界と個性的なキャラクターが受け、キャラクター達が一人歩きを始めたのである。
いや、流石は妖怪とそれらに付き合う脳天気巫女。

ついには「博麗神社例大祭」というオンリージャンルイベント(小規模の同人誌即売会)も開かれ、「東方萃夢想」という格闘ゲームも鋭意開発中である。
音楽が特徴的なだけあって、同人音楽CDによるアレンジも登場、「Cradle」あたりはなかなか力入っていて良い感じ。
さらにキャラクターを動かすためのストーリーテリングとして18禁エロゲ「はじだま」とかDVD-PG「東方見聞録」とかいったアイテムも登場してきている。

もうこうなってくると一つのムーブメントと言っても良いほどにじんわりほっこりと静かに盛り上がって来ているのではないかと。
キャラクター達が歩き始め、一つのジャンルを形成する。
これは素晴らしい日本の「クリエイティブコモンズ」ですね。
(厳密には違うのだけれども)

なにかというと一昨日秋葉原へ赴いたけれども「東方永夜抄」はまだ卸されていなくて入手できなくがっかりということだ。というか、あらかじめ調べておけ。
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