コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

Archive for 6月, 2010


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Cupcake CNC は熱で溶かした樹脂を積層していく。出力した後は冷えて固まるのだけれども、当然冷えることによっていくらかの収縮を生じる。その結果下の方からはがれて反り返ってしまう現象が発生する。
小さな出力ならステージへの食いつきの方が強くて何とかなるのだけれども、ある程度の面積(経験では4x4cm以上)があるとどうしてもこの反り返り現象が発生して悩むことになると思う。

みんなが悩んでいるこの現象を解決するために考案されたのが MakerBot Cupcake Heated Build Platform v2.0
ステージを110℃前後に温めた状態で出力することで反り返り問題を防ごうというもの。このホットステージはキットとして Makerbot で売っているので買うといいよ!

だけれどもこの Heated Build Platform v2.0 キット、結構頻繁に売り切れ状態となっているのよね。必要にせまられたときに売り切れで買えなかった次第。
そんなとき、よしだまき氏が「ホットテーブルを自作」していることを知る。
そうかー、適当に電熱線張れば良いもんねー、ということで私も自作する事にした。

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この1~2週間、Plustruder でフィラメントが押し出されなくなるという現象に出くわし Cupcake CNC での出力がまともにできない日々が続いた。
具体的には、30秒位したらフィラメントが押し出されなくなり送り出しのモータープーリーがフィラメントをえぐってその場で空回りを始めるというもの。射出開始30秒ぐらいで止まるときもあるし、最初の一発目から失敗するときもある。フィラメントを改めて挿入するとちょっとだけ出て止まるからノズルが詰まっているというわけはないらしい。

このため、何十回とPlustruderをバラしてメンテしてを繰り返してきたのだけれども、ようやく原因らしきものが判明した。
ノズルをつけなくても熱障壁だけで詰まって出てこなくなる。
つまり熱障壁の穴が小さくてフィラメントが通らなくなっていたらしい。

以前問題がなかった頃のPTFE熱障壁(最初のすっぽぬけで壊れた奴)は、M3.2径のドリル刃がすんなり通るのに対して、最近買い足したPTFE熱障壁はM3どまりでM3.2は通らなかった。つまり穴がちょっと小さくなっていたらしい。譲ってもらったPEEK樹脂もM3だったので同型。
M3はフィラメントのサイズと同じだから普通は通るのだけれども、Plustruder のプーリーで溝を掘りながら押し出すフィラメントはつぶれて形が変わっている。こうなるとM3ではきつきつで押し込むのに相当の力がいる。
ということっぽい。

M3.2 のドリルで熱障壁の穴をかるーく拡張することで問題なく通る様になった。