posted by rerofumi
2009/3/9 月曜日 1:24:39
ニコニコ技術部の方で「『あの楽器』東京ミーティング」というものがあったのだが、そこで個人的に「おおおっ!」と思ったのが、ヒローマ氏の「メンブレンスイッチを自作して入力装置に」の展示であった。
まあ、これで『あの楽器』のインターフェースにするのは結構しんどそうだなあとは思うのだけれども、メンブレン型のシートスイッチを自分で作っちゃおうというのは電子工作的に超使えまくる技なんではないかと思うわけですよ。
電子工作でスイッチやキーボードがある程度の個数以上になると作るのがかなり面倒になってくる。電卓くらいのキー数だとマイコンでドライブするのはなんとかできるものの、スイッチをその数だけ買うにも高いし、それを基板に並べるにも面倒だし、マトリクスを配線するのも地味に面倒だったりする。大きさを考えてメカニカルスイッチは無理そうだからメンブレンにしたいと思っても、使えそうなのが売っているわけでもない。
それを自作できるんじゃね、と思わせてくれたのでヒローマ氏には大いにリスペクト。
てなわけで、今回はその原理実験。
電極として用いる、薄膜メタルシール。アルミと銅の二種類を買ってみた、どちらも粘着剤のついていない表面はメタルむき出しで導電性はばっちり。
これと、スペーサーとなるプラ板、最近はお安いラミネーターを用意。
ラミネーターで材料をパウチすることで、シートスイッチパックを作ろうというのが今回のキモ。
電極となる銅板シールと紙を用意。紙に電極として銅シールを貼る。
今回は無地だけれども紙にはボタンのデザインを印刷できるはず。
スペーサーとして 0.3mm厚のプラ板を用意。穴を空けておく。
大小二つの穴が空いているのは、感触をつかむため。大きい方が10mm角で、小さい方が約5mm角。
これらをラミネートシートに挟んで、ラミネーターでパウチする。
テストで作ってみたものだけれども、ちゃんと動作した。穴を空けておいたところをぐいっと押すとちゃんと ON になる。
たわんだりなんかして勝手にくっついちゃうかなあと恐れていたけれどもそんなこともなく。逆にぐいっと強めに押さえ込まないとONにならないという状況。小さい穴の方はどんなに押し込んでもONにはならなかった。
このことから、プラ板の厚さは 0.2mm でも良いことがわかった。このへん、穴の大きさとスペーサーの厚さは調整次第だろうなあ。
そういった細かい勘所を求めて次回に続く。かもしれません。
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