コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

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今回は番外編。
中古ゲーム基板という楽しみがある。
アーケードゲームの基板を中古で入手して自宅でアーケードゲームタイトルをそのまま楽しもうという娯楽である。一見高価でゴージャスな趣味のように聞こえるが、そんなに大人気でなくメジャーでもないゲームタイトルの基板なら五千円程度で入手できるので実は大したことも無い。私なんかはちとマイナー嗜好なところがあるので手元にある基板は皆 1万円以下の物だ。
自分が業務でプログラムを組んだゲームも手元に何枚かあったりもするが、それも五千円未満で入手できるあたりはご愛敬。


コレとかソレとか。(型番は一応隠してみる)

そんな中古基板を遊ぶ為にはコントロールBOXという基板からの信号を捌いたり電源を供給したりする機器が必要になる。


わが家のコントロールBOXはこいつ。自作品である。
遙か昔、まだ学生だったときに作った物だ。おそらく、こいつを作ってからこの Blog 開始までが、はんだごてから離れていた期間になると思う。


中身はこんな感じ。
シールドされたBOXがスイッチング電源で、手前の緑色の基板は(今はチップしか売っていない)秋月電子の「RGB→コンポジットビデオ変換基板キット」。
制作といっても各アイテムを線で結ぶだけでロジックが存在しないので今ひとつ電子工作としては面白くないあたり。

さて、ここからが本題。
この BOX を使って手元の基板は大体遊べているのだけれども、2枚だけビデオ出力すると画面が明るすぎて色が飛んでしまう基板があった。


写真だとわかりにくいけど明るめのところが全部白でつぶれてしまうのね。
まあ、自作BOXのせいだとは思うのだけれども、これまでは原因を調べる事がなかなかできなかったのですよ。しかし、今なら Picoscope 等の計測手段があるので容易に調べることができるはず。
というわけで計測開始。
仕様的には 1.0Vp-p らしい。正常に表示されている基板は大体 1.1Vp-p。これでも高めだがまあ通常は問題なし。
問題となる基板はおおよそその倍(DCだと 3.2V くらいまであった)。そりゃ駄目だろう。筐体だとそのへん調整するのかな。

原因がわかったところで適当に対処。
手元の部品箱をあさって、75Ωの抵抗器三本を RGB それぞれにかませる。


うむ、なんとかみれるようになった。低い出力の奴はちょっと暗くなるが、かえって丁度良い気もするので円満解決。

今回いじっていて思ったが、ひょっとして Picoscope の様な USB 接続型 PC オシロスコープってノートパソコンと組み合わせるとどこでも使える素晴らしいソリューションなんではなかろうか。

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