コメを噛め

コメを噛め

rerofumi の電子工作メモ

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切削用の素材としてモデリングワックスを購入した。
モデリングワックスは造形用のちょっと堅めな蝋。ナイフでざくざく削ったり、あぶって溶かして盛りつけたりすることができる。削ったあとで、溶かして固めれば再利用できるというのが模型工作的なメリット。
CNCフライスを導入する前はモデリングワックス使ってみたいと思い続けていたのだけれども、導入した後はなんとなく忘れていた。またこうして使ってみたい欲が高まったので購入。
思ったよりでかかった、これが2塊。



大きいのでのこぎりでひーこら言いながら切断。
CNCフライスの立て幅があまりないので、そこに収まるサイズで分割。
電動のこぎりとかだと溶けて張り付くので切りやすいというわけでもなかった、手作業でぎこぎこ切るのが無難。腕が痛くなった。


のこぎりで切ったあとはガタガタだったり斜めだったりするのでフライスで削って面だし。


溶かして再利用するために切り子を丁寧に集めておく。

なんだか切るのも大変なので、いっそ大きな塊を溶かして小さな型に流しこんでいった方が早いんじゃ無いかと思い始めてきた。
取りあえず溶かしてみて再利用の練習でもするか。


モデリングワックスを溶かすには電熱線やホットプレート、オーブンが良いらしい。なんでも溶かすのに必要な温度が 130~140度くらいなのだそうで、ガスレンジを使うと焦げちゃうのだそうだ。そこで温度調整のできる電熱系が良いとのこと。
そういったことなら今時っぽく IH調理器がうってつけじゃないかね。
IH調理器の揚げ物モードで温度指定ができるのだけれども、これの下限が150度だったのでちょうどよさそう。


IH対応の雪平鍋を用意したけれども、型として使う予定だったパウンドケーキ型が金属でそのまま IH 加熱できたので溶けるのを見計らって投入。
実はケーキ型は厚みが無いので IH に使うのは失敗だったのだけれども、それに気づいたのは後のこと。電気で熱して伸張するので、薄いケーキ型だと底とかがべこべこに波打つようになるのよね。そういえば前にも似たような事やったわ。
やっぱり雪平鍋で溶かして注ぎ込む形にしよう。


全部溶けるまでじっくりことこと煮込みます。10分くらい。
基本「蝋」なので、蝋燭を熱したときなどの事を思い浮かべると大体そのままなのだけれども、熱していると白い煙がもうもうと立ち上る。できるだけ屋外でやった方がよさそう。

さて溶けた後は冷まして固めればまたワックスの塊として再生される、わけですが。その冷ましかたもポイントで、調べてみると常温で冷ますな的な情報が沢山見つかる。
蝋は固化すると体積が縮む、つまりひけがでるわけだけれども、常温だと急激に縮むので割れてしまうらしい。
なので断熱箱(クーラーボックスとか)の中に入れてゆっくり時間をかけて冷ますのだそうな。


ほんとかなー?と思って常温で冷ましたものがこちら。
見事に割れまくりですな。

なるほどー、と思ったところで今日はおしまい。
そのうち断熱箱を入手して再生整形に再チャレンジだ。

なんか今日は溶かして遊んだだけなんだけれども、案配がよくわかったし楽しかった。
まあ溶けた状態では普通に蝋なんで、下手なところにこぼすと酷い目に遭うよ。

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