コメを噛め

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rerofumi の電子工作メモ

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私が使っているCNCフライスはオリジナルマインドさんとこの mini-CNC BLACKII 1510 なのだけれども、このたびモデルチェンジした KitMill シリーズが発売となり全種出そろったようだ。
従来モデル最大の問題点であった「パラレルポート必須+Mach3を買え」もしくは「追加でUSBCNCを購入してなんとかせよ」という部分が、USBCNC 準拠のインタフェースと CNC が標準となり、USB接続で利用できるようになったあたりが超改善点である。うらやましいなあこんちくしょうめい。
しかしま、既に BlackII で一通り揃えてしまい動いているとすぐに乗り換える動機は無いので私はのんびり様子見。これから購入しようという人にとってはトータルでお安くなったと思う。

個人用 CNCフライスもじわじわと盛り上がっており(?)、PCBミリングさんでは iModela 用 3.175mm スピンドルシャフトを発売している。iModela はツール径が 2.34mm と一般的なリューターのそれで、基板加工用の刃を始めとした強力な刃が使えないという問題があったのだけれども、このスピンドルシャフトを使えばそれが解決するといったお話。
iModela はちょっと非力で音もけたたましいのだけれども、なんといってもお値段が安いので目を付けている人も多いのではないかな。

さて、オリジナルマインドさんの KitMill シリーズに話題を戻すと、今回は「基板加工専門機」である KitMill CIP100 がラインナップされているのが目を引くところかと。
「CNCフライスでプリント基板作成ができますよー」と私がアピールしつづけてきたように、このジャンルは結構な潜在需要があるはず。狙いどころとしては悪くないですよ。
CIP100 最大の売りとしては、オリジナルマインドさんオリジナルの(ややこし)ガーバー変換アプリが添付されていること。これまでなにげに、このパス変換アプリがネックで CNCプリント基板加工が難しかったという側面があったりします。私もアプリを自作するにいたったわけだし。
そのオリジナルソフト ORIMIN PCB が開発中だったころから「みなさんの基板データをおよせください」とあったので、私もひとつ送りつけておいた次第。それが「ATMEGA328P AVR V-USB 実験基板」という奴。ここの過去の記事でいうと「AVR V-USB Eval1 その2」の奴。
秋月で 250円のフラットパッケージ版 ATMEGA328P が自作基板で使い放題ですよ、という作例。QFP もさることながら、USB B コネクタの穴が綺麗に開けられるトコロもおいしいよね。
そういう丁度良い感じの作例であると同時に K2CAD の出力ガーバーでもあることから「K2CADにも対応してくれますよね?」という圧力をオリジナルマインドさんにかけてみたという。案の定、最初は無理だったようだけれども、なんとか対応して頂けた次第。

ぱっと見たところ ORIMIN PCB は CIP100 添付専用で別売は無いのかな。
お値段も安いし立体加工も入門したいから BT100 にしようといった場合の別売ルートもあるといいのに。
まあ、そういう場合には拙作の gynostemma をどうぞ、と言っておくことにしよう。

[追記]
PCBミリングさんのところで iModela を使って 0.5mm ピッチを掘るのに挑戦されています。その作例として拙作のデータを使ってもらいました。>iModelaで基板を作ろう
iModela なかなか侮れないです。

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